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ペテロの葬列

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  • サイズ A5判/ページ数 685p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715323
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ、第3弾! 拳銃を持った老人によるバスジャックという事件に巻き込まれた杉村は、いつしか巨大な悪の渦の中に! 魂が震える現代ミステリー!!

内容説明

今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1993年『火車』で山本周五郎賞、1997年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、1999年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、2008年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award受賞。ほか、受賞・著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

641
杉村三郎シリーズ。バスジャック事件を発端に、悪の形の1つを引き摺り出して行く。バスジャック事件の慰謝料として、被害者に送り付けられたお金。その金の正体。このシリーズ、好きかもしれないな。続編がないと困ります、という気持ちで読了。2014/05/24

どんちん

636
正直なんともいえない読後感だった。確かに、うまくまとまっているのだが。プロローグで思わず、今回は杉村の浮気?と思い、バスジャック事件もそういう目線で読んでいた。菜穂子の園田はうらやましいというセリフもひっかけと思いいろいろと思い巡らせたが...オイオイ。羨ましいといっていてそれか?ちょっと菜穂子のキャラがわからなくなったな。子どもがいなければ、こういう結末もありかと思うが、7歳の子どもがいる親として果たしてどうか?義父のキャラがわかったのが今回の収穫かなwまぁこのシリーズもこれで終わりでいいかな。2014/06/06

emico

433
まさかの結末ひビックリしてしまい、今までの話の内容を忘れてしまいました(笑)それくらいの衝撃でしたが、この着地点でいいのかなぁ?と。。。(汗) 事件の解決?着地点はさすが!って感じでしたので安心して読み進められて楽しかったんです。それだけに結末が淋しかったです。2014/09/12

紅はこべ

396
最近宮部さんの地の文の文体が北村薫さんに似てきたような気がする。シリーズ物で安定した筈の人間関係が壊れるというケースが最近国内国外を問わずに多いな。金に困らない人間が金に困っている人間相手に吐く正論は、どんなに正しくても忌々しく響くものだ。杉村は宮部作品主人公にしてはやや独善的な気がする。元々会長が好きじゃなかったが、終わり頃は会長に共感し、菜穂子がより嫌いになった。元々好きなキャラじゃなかったけど。2016/04/08

ガクガク

301
久しぶりの宮部みゆき。妻がドラマを見て本も読んだので、それを借りて読む。いささか長かった。人を騙し罪を犯した者が、でき得る限りの償いの行動を起こすのは解るが、同罪の者を自ら罰しようとするのはいけない。歪んだ正義感とでも言うべきか。結局それがまた新たな犯罪と罪人を生み出してしまう。読後に印象に残ったのは「悪は伝染する」ということ。バスジャック犯に影響されて、自らもバスジャックを犯してしまう坂本君が哀れで悲しい。主人公の杉村は自ら選択した結婚と人生だったが、どこかで我慢を重ね犠牲者意識があったのかもしれない。2014/09/29

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