内容説明
求法の大旅行をしてみたい。10歳で両親を失った陳〓は、出家を切実に願った。一方、陳〓の仏の子としての資質を見抜き、呪いをかけようとする婆羅門の妖術士・鬼道居士。彼は妖術で隋をその手に握ろうとしていた。その野望の前に立ちはだかる少林寺の僧侶たち…。陳〓13歳で出家して玄奘を名乗り、ついに、唐の国禁を犯して、西域・天竺への求法の途につく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
3
玄奘の天竺行を描いた作品で上巻は天竺へ向け出国するところまで。最初は赤ん坊の玄奘を付け狙う邪道士VS少林寺みたいなものになるのかなとおもいきや、中盤は乱世を求む邪道士が暗躍しながら描かれた隋唐興亡史ということで終盤まではほとんど玄奘が登場しませんでした。とりあえず上巻は隋唐史と思って読めば楽しめます。下巻でやっと天竺への冒険譚が読めるなと楽しみです。2016/02/03
うたまる
3
くそ面白い。世に有名な三蔵法師の天竺行を描く本作。西遊記のように旅行記がメインかと思いきや、上巻では出生と戦乱の時代描写が中心でなかなか出発しない。その代わりたっぷり紙幅を割いているのが隋唐演義。楊堅や李淵の建国物語、煬帝の悪政、李世民の活躍など、読み処多し。また政治以外でも、資料を駆使しつつ「隋唐時代に最も食人肉が盛んになった」「玄奘の前に法顕が天竺行を成功させている」など薀蓄にも満足。さあ、下巻はいよいよ天竺行。「玄奘、釈尊の本義とはなんだ?」に、どう決着を付けてくれるのかが愉しみ。2013/10/15




