出版社内容情報
『存在の耐えられない軽さ』の著者
ミラン・クンデラが生涯をかけた探究
中欧のチェコに生まれたミラン・クンデラは20世紀後半の歴史と文学を「中欧」という視点から体現した作家。
2023年の没後、作品の再検証を試みる機運が高まるなか、クンデラが生涯をかけて探求した概念「中欧」と「小民族」を巡る両論考は作家の世界観を理解するための貴重な証言と言える。
また、主体的な関与がないまま自国の運命が一変するという「小民族」の置かれている状況は、現在のウクライナやパレスチナの情勢にも援用可能な視点であり、その警鐘は鳴りやむどころか世界中に響き渡っている。
●著者:Milan Kundera(ミラン・クンデラ)
チェコ生まれ。1975年よりフランスに住む。2023年没。
●訳者:阿部賢一(あべ けんいち)
1972年、東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。『翻訳とパラテクスト ユングマン、アイスネル、クンデラ』(人文書院)で第76回読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。著書・訳書多数。
内容説明
中欧のチェコに生まれたミラン・クンデラは二〇世紀後半の歴史と文学を「中欧」という視点から体現した作家。二〇二三年の没後、作品の再検証を試みる機運が高まるなか、クンデラが生涯をかけて探求した概念「中欧」と「小民族」を巡る両論考は作家の世界観を理解するための貴重な証言と言える。また、主体的な関与がないまま自国の運命が一変するという「小民族」の置かれている状況は、現在のウクライナやパレスチナの情勢にも援用可能な視点であり、その警鐘は鳴りやむどころか世界中に響き渡っている。
目次
文学と小民族(解説(ジャック・ルプニク)
文学と小民族 チェコスロヴァキア作家大会での演説(一九六七年))
誘拐された西欧、あるいは中欧の悲劇(解説(ピエール・ノラ)
誘拐された西欧、あるいは中欧の悲劇(一九八三年))
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