集英社新書<br> わたしの神聖なる女友だち

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集英社新書
わたしの神聖なる女友だち

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213447
  • NDC分類 281
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「男は女のどこに学び、どこに敬意を抱きつつ、自分を造り上げていくのだろうか。花火のような恋愛とはまったく違った形で、両者は純粋な信頼関係を生きることができるだろうか。わたしはこうした問いを前に、自分がこれまでに出逢った女性の友人たちのことを考えている」(本文より)
昭和の大女優、世界的な革命家、学者、作家、漫画家、陶芸家、『痴人の愛』のナオミのモデル……。著者の記憶を綴る本書は、各領域で先駆者として生きた女性たちの貴重な記録でもある。

◆本書に登場する「神聖なる女ともだち」(登場順)
佐伯順子(比較文化学者)、宮田まり子(人類学者)、カズコ・ホーキ(ミュージシャン)、川喜多和子(映画配給者)、岡田史子(漫画家)、弥永徒史子(比較文学者)、真穂ちゃん(高校生)、若桑みどり(美術史学者)、合田佐和子(画家)、如月小春(演出家)、生田梨乃(詩人)、岡崎京子(漫画家)、四代徳田八十吉(陶芸家)、李香蘭/山口淑子(女優、政治家)、山田せつ子(舞踏家)、伊藤比呂美(詩人)、重信房子(革命家)、鷺沢萠(作家)、矢川澄子(作家)、岡田茉莉子(女優)、葉山三千子(女優)、水原紫苑(歌人)、寮美千子(作家)、ヨンシル(翻訳家)、神藏美子(写真家)、石井睦美(作家)


【著者略歴】
四方田犬彦(よもた いぬひこ)
映画誌・比較文学研究家。
エッセイスト。詩人。
東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。
長らく明治学院大学教授として映画史の教鞭をとり、現在は文筆に専念。
著書に『パゾリーニ』『親鸞への接近』『われらが〈無意識〉なる韓国』『日本映画史110年』『世界の凋落を見つめて』など、詩集に『わが煉獄』、翻訳に『パゾリーニ詩集』がある。
サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。

内容説明

彼女たちは聡明にして、わたしを導いた。女優、作家、漫画家、学者、革命家…著者が人生の途上で出逢った、敬服すべき女性たちの記憶。

目次

佐伯順子
宮田まり子
カズコ・ホーキ
川喜多和子
岡田史子
弥永徒史子
真穂ちゃん
若桑みどり
合田佐和子
如月小春
生田梨乃
岡崎京子
四代〓田八十吉
李香蘭(山口淑子)
山田せつ子
伊藤比呂美
重信房子
鷺沢萠
矢川澄子
岡田茉莉子
葉山三千子
水原紫苑
寮美千子
ヨンシル
神藏美子
石井睦美

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
映画誌・比較文学研究家。エッセイスト。詩人。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。長らく明治学院大学教授として映画史の教鞭をとり、現在は文筆の専念。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

56
目次を見て、名前だけ知ってる人を含めても(26人中)10人に満たないことに気づき早まったかと思ったがいい意味で予想は裏切られあっという間に読み終えた。よく知らないのにこれだけ興味深く読めたのはひとえに登場する女性たちの個性や魅力(と著者との関係性)だろう。学者はもとより漫画家詩人女優写真家舞踏家から革命家、高校生まで出てくるかと思えば不幸にも早逝したり自死に及んだ女性、途中で縁が途切れた女性もいる。著者曰く「人生を支配しているのは偶然の女神であり、女神の気まぐれな采配によって人は出会ったり別れたりする」。2025/01/19

もりくに

55
著者を知ったのは、彼が「悪魔的」師匠と呼ぶ由良君美との濃密な師弟関係と、師からの突然の断絶に大いに感情を揺さぶられたから。自分の怠惰な学生生活を顧みて。本書は谷崎潤一郎の言う、「神聖なる女人」と運よく言葉を交わすことができたという思い出と、「あとがき」で述べている。故人から若い人まで、いろんな分野の人たちと実のある交友が可能だったのは、彼が多方面の物事を理解し、「討論」ができたからだろう。26名の「女友だち」には初見の方も多いが、いずれも知的感情を刺激する面白さ。残念ながら、「世俗の女ともだち」はない。→2025/02/21

ぐうぐう

27
四方田犬彦が出会った女性達との交流を振り返った一冊。最初、如月小春や岡崎京子、重信房子に矢川澄子といった自分が興味を覚えている人の章だけを読むつもりでいたのだけれど、冒頭の佐伯順子の回を読んで気が変わった。エピソードが面白いし、何より四方田犬彦の抑制の利いた文章が心地良かったので、すべてを読みたいと思わせたのだ。実際、どれも面白かった。ゴダールの映画上映告知のチラシを配る川喜多和子との出会いや、岡田史子との知られざる逸話、あるいはまったく無名の人物に至るまで、実に興味深く読めてしまう。(つづく)2025/01/16

Inzaghico (Etsuko Oshita)

7
鷺沢萠の章はとりわけ強烈だった。彼女は学科は違うが大学の同級生だった記憶だ(彼女は確か1年後に卒業したはず)。彼女の韓国への感情の過剰さを四方田は批判する。最後は辛辣な締め方だ。「鷺沢萠の書いたものは、これからも読み継がれることがあるだろうか。同じ在日韓国人でソウル留学組でも、李良枝は最近も選集が編まれ、次世代にも彼女を論じる者は少なくない。鷺沢萠は数年前に文庫が1冊、出ることは出たが、かつて大人気だったこの人を記憶している人は今どれほどいるだろう」。後出のヨンシルの章と合わせると思考のレッスンに最適だ。2025/01/13

ishida

0
そうそうたる女性陣のエピソードがすごかった2025/01/30

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