集英社新書<br> ウクライナ侵攻とグローバル・サウス

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集英社新書
ウクライナ侵攻とグローバル・サウス

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212754
  • NDC分類 319.380
  • Cコード C0231

出版社内容情報

ロシアによるウクライナ侵攻。
この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画す態度をみせている。
この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配の終焉の表れなのではないだろうか。
ウクライナ戦争が浮き彫りにした、この大きな歴史的うねり・変化の深層を、ウクライナの戦場とアフリカ諸国の現地ルポを通して、NHK記者が立体的に描き出す。

【著者プロフィール】
別府正一郎(べっぷ しょういちろう)
報道記者。一九七〇年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業後NHK入局。
カイロ、ニューヨーク、ドバイ、ヨハネスブルクでの特派員を経て、二〇二三年一月からNHK総合「キャッチ!世界のトップニュース」キャスター。
新聞協会賞やボーン上田記念国際記者賞などを受賞。著書に『ルポ 終わらない戦争 イラク戦争後の中東』(岩波書店)、『ルポ 過激派組織IS ジハーディストを追う』(共著、NHK出版)、『アフリカ 人類の未来を握る大陸』(集英社新書)。

内容説明

ロシアのウクライナ侵攻。この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画している。この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配終焉の表れなのかもしれない。ウクライナ戦争が浮き彫りにしたこの歴史的うねりの深層を、戦地を駆け回ったNHK特派員が現地ルポを交え描き出す。

目次

はじめに かみ合わない世界で
常任理事国の暴挙
対話が通じない相手
苦悩する国連
広がる食料危機
暗躍する傭兵
イラクとウクライナ
母親の涙
情報戦
徹底抗戦
欧米がそこまで憎いのか
グローバル・サウスをめぐる外交
より偉大な何かを求めて
真っ暗な首都で
おわりに ひまわりは枯れたけれども

著者等紹介

別府正一郎[ベップショウイチロウ]
報道記者。1970年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業後NHK入局。カイロ、ニューヨーク、ドバイ、ヨハネスブルクでの特派員を経て、2023年1月から国際ニュース番組キャスター。新聞協会賞やボーン・上田記念国際記者賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

62
気鋭のNHK記者が、南アフリカとウクライナを行ったり来たりしながら取材した内容をまとめたもの。ウクライナ現地での取材はやはりリアルで、どんな理由にせよ他国の領土に攻め込むことの理不尽さを感じた。一方アフリカ諸国等のグローバル・サウスがロシアを非難しないことについて、特に欧米への不信感があるという指摘は重要。かつて土足で人の土地に踏み込み、勝手に国境線を引いたわけで、ロシアの侵略は支持しないが、NATO側には与しないとの姿勢がはっきりしている。特にケニヤのキマニ国連大使の発言が印象に残った。2023/10/25

buuupuuu

18
ロシアによるウクライナ侵攻によって、東西の対立だけでなく南北の分断も浮かび上がったようだ。アフリカ諸国の内、ロシアの即時撤退を求める国連総会決議案に賛成したのは約半数だけだった。アフリカ諸国は西欧に支配・搾取されてきた歴史があるため、心情的に西側につきたくない。ロシアはそのような西欧への反感を利用して情報戦を展開しているのだという。望まれるのはどちら側にも阿らない独立した態度なのだろう。自分達は「より偉大な何か」を求めるのだと述べたケニアのキマニ国連大使の言葉は、そうした態度の一つの表現なのかもしれない。2023/10/13

Melody_Nelson

8
NHK海外特派員としてお見かけしていた別府さんの著書を初読み。テレビで伝えきれなかった(?)インタビューでの思いなどが綴られている。別府さんはアフリカも長いので、グローバルサウスとしてのアフリカとロシアの関係などに言及しているのが印象的。かつて南アのアパルトヘイトについて、国際的に(白人も含めて)非難するようになって廃止されたのに、現在の南アは「ウクライナとロシアの戦争は自分たちは関係ない」と言うのは…!でも旧ソ連が反アパルトヘイトを支援してたし、現在も経済的な支援も無視できないのだろうけど…。2023/09/23

くらーく

6
NHK報道記者らしく、あちこちで実際の取材に基づいて構成されています。ウクライナ外相、国連事務総長等から、ウクライナの民間人、息子を亡くした母親まで随分と幅広いですな。国も南アフリカ、ウガンダ等もあって、興味深いです。アフリカ諸国にとっては、敵(搾取した宗主国)の敵(ロシア)は、味方なのですかね。まあ、中立が精いっぱいなのでしょうな。中国がグローバルサウスっていうのも、冗談みたいだけどね。G2からグローバルサウスって、どんだけなんだかねえ。 どんな理由があるにせよ、力(戦力)で国境を変えてはいけません。2023/09/16

noe

2
ウクライナもパレスチナもどっちも全部ヨーロッパが悪いみたいにいう人がいて、え、そうなの!って。日本史選択だった自分は、それにしても世界史について全くの無知で、いや日本史選択という前口上の上でも知らなすぎたので、興味もあったし読んでみた。結論プーチンの動きはもう絶対的悪なわけだけれども、その悪を裁ききれないのは欧米だけでなく、人類(植民地を除いた)の過去の過ち故であるのいうのは確かにそうだと思った。憎む側と憎まれる側はきっと一つの戦争の行方で決まり、 2023/12/16

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