集英社新書<br> 「米留組」と沖縄―米軍統治下のアメリカ留学

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集英社新書
「米留組」と沖縄―米軍統治下のアメリカ留学

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212136
  • NDC分類 377.6
  • Cコード C0220

出版社内容情報

それは、“ただの留学”ではなかった――。

今日の沖縄・アメリカ・日本の関係にどう影響しているのか。
〈復帰50年〉のいま、初めて語られるライフストーリー。

ジョン カビラ氏(ラジオ・テレビパーソナリティー)推薦!
「戦敗れ、支配されるも、懐に飛び込んで学んだ先には何があったのか?」

岸 政彦氏(立命館大学教授)推薦!
「復帰前の沖縄からアメリカに渡った留学生たちの、複雑で豊かな語りに耳を傾けよう」

*****
1945年から27年間、米軍統治下にあった沖縄で、米国陸軍による留学制度によってアメリカ留学=「米留」した1000人余りの若者たち、「米留組」がいた。

沖縄戦を生き延びた彼ら、彼女らはどのような思いで留学を志し、戦後沖縄の社会形成においてどのような役割を担ったのか――。「米留二世」でもある著者が丹念に聞き取った、留学経験者たちの語り。

「本土復帰」50年を経て、初めて明らかになる当時の米国の思惑や「米留組」の葛藤。貴重な証言と一次史料をたどることで、沖縄の今とこれからを考える。

【目次】
はじめに ――戦後沖縄「米留組」と呼ばれた人々
第一章 「米留」制度の創設と実施
第二章 「米留組」の戦後とアメリカ留学への道のり
第三章 沖縄の留学生が見たアメリカ
第四章 沖縄への帰郷─「米留組」の葛藤と使命感
第五章 〈復帰五〇年〉「米留組」が遺したもの
おわりに ――もう一つの「米留」
あとがき

【著者プロフィール】
山里絹子(やまざと きぬこ)
琉球大学 国際地域創造学部准教授。
1978年生まれ、沖縄県中城村出身。琉球大学法文学部卒業。2013年ハワイ大学マノア校大学院社会学学部博士課程修了。名桜大学教養教育センター講師を経て現職。専門分野は、アメリカ研究、社会学、移民・ディアスポラ、戦後沖縄文化史、ライフストーリーなど。著書に『島嶼地域科学という挑戦』(共著・ボーダーインク)ほか。

内容説明

一九四五年から二七年間、米軍統治下にあった沖縄で、米国陸軍による留学制度によってアメリカ留学=「米留」した千人余りの若者たち、「米留組」がいた。沖縄戦を生き延びた彼ら、彼女らはどのような思いで留学を志し、戦後沖縄の社会形成においてどのような役割を担ったのか。「米留二世」でもある著者が丹念に聞き取った留学経験者たちのライフストーリー。「本土復帰」五〇年を経て、初めて明らかになる当時の米国の思惑や「米留組」の葛藤。貴重な証言と一次史料をたどることで、沖縄の今とこれからを考える。

目次

第1章 「米留」制度の創設と実施(「米留」研究のはじまり;第一期生に宛てられた書簡 ほか)
第2章 「米留組」の戦後とアメリカ留学への道のり(それぞれの戦後と「米留」への道;「日留」と「米留」 ほか)
第3章 沖縄の留学生が見たアメリカ(アメリカに向かう軍用船の中;アメリカへの到着 ほか)
第4章 沖縄への帰郷―「米留組」の葛藤と使命感(「米留帰り」の就職先;「社会のニーズに応えて」東江平之さん ほか)
第5章 “復帰五〇年”「米留組」が遺したもの(米軍基地問題に対峙する;国際的な教育を推進する ほか)

著者等紹介

山里絹子[ヤマザトキヌコ]
琉球大学国際地域創造学部准教授。1978年生まれ、沖縄県中城村出身。琉球大学法文学部卒業。2013年ハワイ大学マノア校大学院社会学部博士課程修了。名桜大学教養教育センター講師を経て現職。専門分野は、アメリカ研究、社会学、移民・ディアスポラ、戦後沖縄文化史、ライフストーリーなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

10
米国統治下、沖縄の若者を対象に政策的な意図をもってつくられた「米国留学制度(米留)」。元知事・大田昌秀がその一人であることは知られているが、全体像については、ほとんど知られていないのではないか。著者は父が「米留組」であったこともあり、問題関心を持ったとのこと。米国統治下とその後の沖縄史をの欠けたピースを埋める貴重な研究。もっと生々しい語りを本人の言葉として聞きたかった思いもあるが、新書では限界もあるだろう。今後に期待したい。2023/01/14

nishiyan

10
米国統治下の沖縄で米軍資金などを元に実施された米国留学制度を利用した人たち「米留組」の動静を追うとともに、その制度に隠された米国の思惑を紐解いた本書。本土復帰50年を迎え、このような意欲的な研究成果が新書で読めるのは嬉しい限り。永続的な統治を考える上で親米派の育成は必要で、この制度ができた点は頷ける。留学生たちは個々に複雑な感情を抱えており、米国体験を謳歌したもの、さらなる矛盾を抱えたものと千差万別で帰国後は米国統治下での進路にも影を落としている点は興味深かった。各個人を掘り下げた続編が出たら嬉しい。2022/05/29

シュークリーム・ヤンキー

4
米国統治下の沖縄で行われた、米国によるいわば政治政策的な留学制度について、主に留学生のライフヒストリーをまとめたもの。戦前・戦中の日本でマージナルな位置に置かれ、凄惨な沖縄戦を経験し、そして今度はアメリカのマージナルな立場として本土留学…。その立ち位置が、特に人種や国家という観点で、留学先での経験・見聞を複雑で豊かにしたことを実感した。インタビュイーの留学時期がそれぞれ異なっており、かつテーマごとに区切られているため、「ライフヒストリー」としては不完全燃焼感があったかも。(ないものねだりですが。。)2022/05/28

おっきぃ

1
不勉強にしてこういうことがあったとは知らなかったけど、米政府や米軍の意図がなんであれ、実際に行った人たちはその意図を超えて感じて行動するものなのだなと。そもそも、あの当時にそういう制度があったことの意味や受け止め方とか、外から見ていては絶対にわからないことを丁寧に拾っていて、やはり話をきちんと聞かないといけないとつくづく思った。 アメリカと沖縄と日本と米軍は長い歴史の中で複雑に入り組んでいて、わかりやすい一本道の話なんてあり得ないと改めて思う。2023/04/07

あっこ

1
私は琉大英語科卒なので、多くの「米留組」の恩師にお世話になった。ただ、恩師の留学背景は知らず、「こっそりマルクスを読んでいた」と一度聞いただけだった。留学調査を気にしての行動だったのかもしれない。今大学生に戻れるなら、先生たちに聞きたいことが沢山あるな。2023/02/12

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