集英社新書ノンフィクション<br> 9つの人生―現代インドの聖なるものを求めて

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集英社新書ノンフィクション
9つの人生―現代インドの聖なるものを求めて

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  • サイズ 新書判/ページ数 445p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212006
  • NDC分類 936
  • Cコード C0214

出版社内容情報

全編にわたって、むせかえるような聖性。
それが、猥雑で、エロスに溢れており、実に尊い。
ちまたにあふれている宗教の概説書を読むより、本書の読破をお勧めする。
ーー釈徹宗氏(僧侶、宗教学者)

紀行文学の名手が紡ぐ
魂の救済の物語。
鮮烈な伝統、信仰、霊性と歌の世界

◆内容◆
急速な経済発展を遂げ変化し続ける現代インド。その村々で伝統や信仰を受け継ぐ人々を取材した、紀行・歴史文学の名手による、19か国で翻訳出版されたノンフィクションの傑作。
死への断食に臨むジャイナ教尼僧。祭りの間、最下層の人間が神になる憑依芸能テイヤム。神に捧げられ娼婦となった女たちを守護する女神信仰。叙事詩を伝承する沙漠の歌い手。スーフィーの聖者廟に身を寄せる女性。かつてダライ・ラマ14世の警護をつとめ、亡命し兵士として人を殺めたことを懺悔するチベット仏教の老僧。約700年以上の伝統を汲む職人による官能的神像の世界観。女神信仰のもと、しゃれこうべを重用するタントラ行者。そして吟遊行者バウルとなった人々の遊行の半生――。
現代文明と精神文化の間に息づく、かけがえのない物語。

◆海外評◆
「文句なしにうつくしい本。高潔で誠実、そして啓蒙的で感動的。大好きな本、読めることが純粋に喜び」『食べて、祈って、恋をして』著者、エリザベス・ギルバート氏
「ジャーナリズムと文化人類学、歴史、宗教史の見事なまでの調和が、すばらしい小説作品のような描写力で文章に結実している。キプリング以来これほどインドの農村を魅力的に描き出した人はいない」インド学者、ウェンディ・ドニガー氏“Times Literary Supplement”紙

◆目次◆
第一章 尼僧の話 
第二章 カンヌールの踊り手 
第三章 エッランマの娘たち 
第四章 叙事詩の歌い手 
第五章 赤い妖精 
第六章 僧侶の話 
第七章 神像の作り手 
第八章 黄昏の君 
第九章 盲目の吟遊行者のうた 

◆著者略歴◆
ウィリアム・ダルリンプル(William Dalrymple)
1965年、スコットランド出身。作家・歴史家。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ歴史学部卒業。若冠22歳で執筆した紀行『マルコ・ポーロ クエスト―フビライの古都へ(世界紀行冒険選書)』(大出健 訳、心交社)で高い評価を得、その著作はDuff Cooper Memorial Prize for History賞をはじめ数々の賞を受賞。『最後のムガル』『ホワイト・ムガル』『王の帰還:アフガニスタンの戦い』(未邦訳)など著作多数。

◆翻訳者略歴◆
パロミタ友美(ぱろみた ともみ)
翻訳者、バウル行者。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒業。サンスクリット語、言語学を学ぶ。2013年、世界的に著名なバウル行者の一人、パルバティ・バウルと出会い、師事。

内容説明

急速な経済発展を遂げ変化し続ける現代インド。その村々で伝統や信仰を受け継ぐ人々を取材した、紀行・歴史文学の名手による、一九か国で翻訳出版されたノンフィクションの傑作。死への断食に臨むジャイナ教尼僧。祭りの間、最下層の人間が神になる憑依芸能。神に捧げられ娼婦となった女たちを守護する女神信仰。叙事詩を伝承する沙漠の歌い手。スーフィーの聖者廟に身を寄せる女性。かつてダライ・ラマ一四世の警護をつとめ、亡命し兵士として人を殺めたことを懴悔するチベット仏教の老僧。約七〇〇年もの伝統を汲む職人による官能的神像の世界観。女神信仰のもと、しゃれこうべを重用するタントラ行者。そして吟遊行者バウルとなった人々の遊行の半生―。現代文明と精神文化の間に息づく、かけがえのない物語。

目次

第1章 尼僧の話
第2章 カンヌールの踊り手
第3章 エッランマの娘たち
第4章 叙事詩の歌い手
第5章 赤い妖精
第6章 僧侶の話
第7章 神像の作り手
第8章 黄昏の君
第9章 盲目の吟遊行者のうた

著者等紹介

ダルリンプル,ウィリアム[ダルリンプル,ウィリアム] [Dalrymple,William]
1965年、スコットランド出身。作家・歴史家。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ歴史学部卒業。セント・アンドリュース大学をはじめ5つの文学名誉学位を保持。若冠22歳で執筆した紀行『マルコ・ポーロ クエスト―フビライの古都へ(世界紀行冒険選書)』(大出健訳、心交社)で高い評価を得、その著作はDuff Cooper Memorial Prize for History賞をはじめ数々の賞を受賞。「The New Yorker」や「The Guardian」にも定期的に寄稿している。著作多数。デリー在住

パロミタ友美[パロミタトモミ]
翻訳者、バウル行者。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒業。サンスクリット語、言語学を学ぶ。2013年、世界的に著名なバウル行者の一人、パルバティ・バウルと出会い、師事。バウルの道に入る。日印を行き来しながら、2017年より東京を中心に定期公演を開催。2018年にはパルバティ・バウルの日本ツアー「バウルの響き」を共催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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松本直哉

27
髪を剃るのではなく抜き、一切の殺生を忌み゙、死に至る緩やかな断食の行を修するジャイナ教の尼僧の物語にのっけから打ちのめされて言葉を失う。しかし、このような肉体性の否定の対極といおうか、自らの肉体を捉えなおしてそこを出発点にするタントラの行者もいる。印パが国境をはさんで睨みあう場所でヒンズーとイスラムを習合するスーフィズム、カーストの最下層民が祭の期間限定で神に憑依されたり、男子禁制の場所に女性が招かれるなどの価値の顛倒の挿話も印象的だが、神に捧げられた巫女の名目で売春をさせられる女性の話はあまりにもつらい2023/09/07

ばんだねいっぺい

21
今日は、たまたま、Unhcrの人と路上で会い、難民の話を少し話をしましたが、これを読むと救済のトリアージとはなどと悩む。2023/06/06

ピンガペンギン

15
William DalrympleのNINE LIVES In Search of the Sacred in Modern India(2009)の翻訳で素晴らしい本だった。ケンブリッジ大学歴史学専攻だった著者は23歳で出版した「マルコ・ポーロ クエスト」でも高い評価を得ている。44歳で出版されたこの作品では語り手(著者)の声をひそめて(的確な質問は出るが)いて、出会ったインドの各地方の様々な人々の物語を舞台の中心にすえたという(前書き)。著者の宗教的な旅路の記録ではなく、9人の登場人物の→2023/08/11

よきし

5
現代インド世界の豊穣な聖性を体現した人生を歩む9人の物語。ポスト近代と呼ばれる時代に、土着の豊かな信仰を生き方そのものとして体現しているそれぞれの壮絶ともいえる人生と、近代化、資本主義や原理主義、画一化などの波が周縁に生きることを余儀なくされた人々の世界をさらに押しつぶしていく状況が重なり、他者へのリスペクトと、その土地で地層のように積み重ねられたものとの対話の重要性を改めて痛感する。日本においても、生活の中の聖性が急速に根絶される瀬戸際にある今、私たちの社会の内なる豊かさに目を向ける必要がある。2022/04/07

くらーく

4
どうしてこの本を借りたのだか、さっぱり記憶が無いのだが。ただ、忌避しつつ止められない好奇心を呼び起こす不思議さがある。 これでも、現代のインドなのかねえ。これが、50年後には世界一の経済大国になると予想されているインド?半世紀前の日本。。。いや、想像できないわ。 やはり、カースト制と言うか、未だに厳しい分断の身分制度と、イスラムとヒンドゥーの宗教が、想像しがたい状況を導くのかねえ。今の日本に生まれ育つと、想像しえない、取っ掛かりが無いと思うのだ。 自分の常識をかき混ぜたい方にはお勧めするわ。2022/03/12

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