集英社新書<br> 中国共産党帝国とウイグル

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

集英社新書
中国共産党帝国とウイグル

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 11時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211849
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0231

出版社内容情報

大量収容、監視社会、思想改造、強制労働…
新疆ウイグルから香港、台湾へと広がる世界的危機

民族弾圧から読み解く中国リスクの本質

◆内容説明◆
「中国夢」「一帯一路」のスローガンの下、習近平体制以降ウルトラ・ナショナリズムに傾斜する中華人民共和国。
急速な経済発展の陰では、ウイグル人をはじめとした異民族に対する弾圧が強化されていた。
中国共産党はなぜ異民族弾圧、自国民監視を徹底し、さらに香港・台湾支配を目指すのか?
そもそも中国共産党は法的根拠のない、憲法よりも上の任意団体にすぎない。
その共産党がなぜこれほど力を持つのか?
本書はウイグル問題を切り口に、異形の帝国の本質とリスクを社会学者とイスラーム学者が縦横に解析する。
日本はこの「帝国」にどう対するべきか?

第一章 中国新疆でのウイグル人弾圧
第二章 中国共産党のウイグル人大弾圧
第三章 中国的ナショナリズムとは何なのか
第四章 専制君主、習近平
第五章 中国とどう向き合うか
第六章 日本に何ができるのか

◆主なトピック◆
◎ウイグルの惨状はどう報じられている?
◎問題だらけのイスラーム世界
◎これは宗教対立ではない
◎犠牲になったモンゴル、チベット……
◎帝国は多様性を包括する
◎中国共産党は国家機関でない
◎文化大革命から改革開放へ
◎一党支配はまだ必要なのか
◎一党支配とナショナリズム
◎伝統と西洋のキメラ
◎膨らむ中華イデオロギー
◎宗教としてのナショナリズム
◎米バイデン政権は対決を堅持する
◎在外華人のネットワーク
◎「一帯一路」は何を目指す
◎上海協力機構の手の内
◎二者択一を迫られる日本

◆著者略歴◆
橋爪大三郎(はしづめ だいさぶろう)
一九四八年生。社会学者。大学院大学至善館教授。
著書に『おどろきの中国』(大澤真幸、宮台真司との共著、講談社現代新書)、『一神教と戦争』(中田考との共著、集英社新書)、『戦争の社会学』(光文社新書)等。

中田考(なかた こう)
一九六〇年生。イスラーム学者。イブン・ハルドゥーン大学(トルコ)客員フェロー。
著書に『イスラーム 生と死と聖戦』『イスラーム入門』『一神教と国家』(内田樹との共著、集英社新書)、『カリフ制再興』(書肆心水)等。

内容説明

「中国夢」「一帯一路」のスローガンの下、習近平体制以降ウルトラ・ナショナリズムに傾斜する中華人民共和国。急速な経済発展の陰では、ウイグル人をはじめとした異民族に対する弾圧が強化されていた。中国共産党はなぜ異民族弾圧、自国民監視を徹底し、さらに香港・台湾支配を目指すのか?そもそも中国共産党は法的根拠のない、憲法よりも上位の任意団体にすぎない。その共産党がなぜこれほど力を持つのか?本書はウイグル問題を切り口に、異形の帝国の本質とリスクを社会学者とイスラーム学者が縦横に解析する。日本はこの「帝国」にどう対するべきか?

目次

第1章 中国新疆でのウイグル人弾圧
第2章 中国共産党のウイグル人大弾圧
第3章 中国的ナショナリズムとは何なのか
第4章 専制君主、習近平
第5章 中国とどう向き合うか
第6章 日本に何ができるのか

著者等紹介

橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年生。社会学者。大学院大学至善館教授

中田考[ナカタコウ]
1960年生。イスラーム学者。イブン・ハルドゥーン大学(トルコ)客員フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

109
中国への批判が激しいが、私はどこかでこの国を擁護しようとしていた気がする。皇帝を戴く帝国であり続け中華思想が染みついた三千年の歴史からすれば、現在の中国の振舞いは必然ではないのか。むしろ、人権とか法の支配とか、つい最近にできた概念を押し付ける西欧こそ如何わしいのではと。だが、両先生は、中国共産党の支配は、中国の伝統とも共産主義とも無縁の覇道であると厳しく糾弾する。特に習政権のウルトラ・ナショナリズムは、民族主義と中国的普遍主義のキメラだと。儒教的な善き伝統と共産党を切り離して考えるべきだと教えられる。2022/01/10

とくけんちょ

52
新疆ウイグル自治区に対する中国の同化政策だけでなく、他の同化政策、イスラムを含め、アメリカとの関係性を整理することができた。1番は、現在の中国の立ち位置や方向性をしっかりと分析していたので、これは価値があった。それを受けて、日本は何を優先させ、誰とともに歩むのか。日本の安全保障を考えると難しい問題だ。考えさせられるいい本だった。2021/10/18

Katsuto Yoshinaga

18
ソ連の解体に恐怖し、中国は三つの自治区への警戒を強めた。この警戒からの締付けを、「(生存権がかかっているイスラエルとパレスチナの問題と違い)新疆ウイグルの問題は中国が巨大な権力を使って、ローカルなコミュニティであるウイグル人をいじめている。(中略)正当化の余地が無い」と批判し、「儒学を基本にし、中央集権的官僚制国家で、多民族で、漢民族中心で、ナショナリズムではない伝統中国」とも、多民族・多言語・多宗教・多文化を包括する本来の帝国の在り方とも異なると、両名は分析している。(コメに続く)2021/11/26

Francis

15
猫町俱楽部の長編読書会の事前レクチャーを務められた橋爪先生がウイグル問題を語るのであれば買わないわけにはいかくまい。橋爪先生は実にウイグル問題を深く理解されている。中国語も学ばれて奥様も中国人であり、中国の事も深く理解されていることも良かった。私も習近平主席の「薄っぺらさ」に不気味なものを感じていたのだが、その正体が一層クリアになったと思う。一方で中田氏は何だか歯切れが悪い。あとがきで自説を展開してるけど何だか負け惜しみ、言い訳っぽく感じるんですよね。日本の親イスラム的知識人にはありがちだけど。2021/11/14

風に吹かれて

15
ウイグルはイスラーム、なのに、なぜイスラーム世界は中国共産党のウイグル弾圧に声を上げないのか、と橋爪氏は問う。イスラーム学者の中田氏の話は歯切れが悪いように感じた。イスラーム世界を深く知っているが故、ということなのだろう。 アメリカのイスラーム世界への対応なども影響し中国とアメリカを見ているイスラーム世界。イスラエルのパレスチナへの行いを容認しているアメリカがウイグル問題に口を出しても中国が聞く耳を持たないのは当たり前だと思う。→2021/11/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18512192
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。