出版社内容情報
なぜ人は「他者」を差別し排除してしまうのか。
黒人初のノーベル文学賞作家が、米社会や白人文学の欺瞞を突き、そのからくりに迫る。
内容説明
社会の分断やヘイト運動が世界中で大きな問題となっている。なぜ、人の心は「よそ者」を作り出し、排除や差別をしてしまうのだろうか?本書は、アフリカ系アメリカ人初のノーベル文学賞作家トニ・モリスンが、そんな「他者化」のからくりについて考察した画期的論考。過去の白人作家たちが作品に隠蔽した人種差別を暴き、その欺瞞を鋭く突きながら、一方で自著の解説と作品の仕掛けも大胆に明かしていく。
目次
第1章 奴隷制度の「ロマンス化」
第2章 「よそ者」であること、「よそ者」になること
第3章 カラー・フェティッシュ(肌の色への病的執着)
第4章 「ブラックネス」の形状
第5章 「他者」を物語る
第6章 「よそ者」の故郷
著者等紹介
モリスン,トニ[モリスン,トニ] [Morrison,Toni]
1931年、米国オハイオ州生まれ。コーネル大学大学院で英文学修士号取得。70年、『青い眼がほしい』でデビュー。以後、『ソロモンの歌』で全米批評家協会賞、アメリカ芸術院賞、『ビラヴド』でピューリッツァー賞受賞。89年~2006年、プリンストン大学教授。93年、アフリカ系アメリカ人として初のノーベル文学賞受賞
森本あんり[モリモトアンリ]
1956年、神奈川県生まれ。国際基督教大学(ICU)教授・学務副学長。著書多数
荒このみ[アラコノミ]
1946年、埼玉県生まれ。米文学者。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
buchipanda3
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