集英社新書<br> 国体論―菊と星条旗

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集英社新書
国体論―菊と星条旗

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  • サイズ 新書判/ページ数 347p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087210286
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

戦前の「国体」は敗戦で消えた? 否、戦後も「国体」は、天皇制の頂点にアメリカを鎮座させ、永続している! この異形の「国体」は我々をどこに導くのか? 二度めの破局から日本を救い出す、警世の書!




白井 聡[シライサトシ]
著・文・その他

内容説明

明治維新から現在に至るまで、日本社会の基軸となってきたものは「国体」である―。象徴天皇制の現代社会で「国体」?それは死語ではないのか?否、「国体」は戦後もこの国を強く規定している。一九四五年八月、大日本帝国は「国体護持」を唯一の条件として敗戦を受け容れた。ただし、その内実は激変した。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点に、アメリカを鎮座させたものなのだ。なぜ、かくも奇妙な「国体」が生まれたのか。「戦後の国体」は、われわれをどこに導くのか。『永続敗戦論』の白井聡による、衝撃作!

目次

第1章 「お言葉」は何を語ったのか
第2章 国体は二度死ぬ
第3章 近代国家の建設と国体の誕生(戦前レジーム:形成期)
第4章 菊と星条旗の結合―「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期1)
第5章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期2)
第6章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期3)
第7章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期~崩壊期)
第8章 「日本のアメリカ」―「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期~崩壊期)
終章 国体の幻想とその力

著者等紹介

白井聡[シライサトシ]
1977年、東京都生まれ。政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部専任講師。『永続敗戦論―戦後日本の核心』(太田出版)で、石橋湛山賞、角川財団学芸賞、いける本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

127
若手の日本政治学者のかたのようで初読です。先日ラジオ深夜便で保阪正康さんとの対談を2日連続で聴きました。久しぶりに日本をこのような分析をしてくれる学者が現れてくれたのですね。とくにアメリカの立ち位置と日本の天皇を中心とする「国体」というものがどのようなものかということが理解できる気がしました。神島二郎さんの「近代日本の精神構造」を初めて読んだときと同じような大きな印象を受けました。「永続敗戦論」も読んでみようと思いました。2018/09/02

とくけんちょ

44
国体とは何なのか。民主主義とは何なのか。本書では、戦前から戦後まで、いわゆる国体の変革を丁寧になぞっている。今の日本は、独立国家と言えるのか。このテーマは、テレビや雑誌、あらゆるところで討議されている。ただ本書にもあるように、隷属、つまり、本当の奴隷というものは、自身の立場に満足し、さらに自身が奴隷であることを否定する。いろいろ考えさせられることがある。国民である以上、考えたってどうにもならないと思うことが一番の罪である。2018/09/30

燃えつきた棒

39
白井氏の本論、舌鋒鋭く、極めて痛快。胸中のモヤモヤが一挙に晴れた。 彼は、日本人の誰もが薄々感づいてはいるが、決して言葉にしようとしないおぞましい真実を白日の下に曝した。 彼は、言う。 『要するに、日米安保体制を最重要の基盤とする戦後日本の対米従属体制(永続敗戦レジーム)を、戦前からの連続性を持つ「戦後の国体」であると筆者は見なしているのである。』(第二章 国体は二度死ぬ) 『その最も見やすい例を挙げるならば、日米安保条約に附随する取り決めである日米地位協定の著しい不平等性である。』(同上) 2018/06/22

きいち

38
16年夏の「おことば」。長年の行動に裏付けられたあの<私は象徴天皇をこうとらえている、みなさんは?>の問いに、永続敗戦論の著者が真正面から応える。「日本の失敗」を生んだ帝国憲法の欠陥、組織内の各人が責任と主体性を持てない構造にあったことが、「天皇」がアメリカに変わっただけでそのまま維持されており、機能不全を起こしているという指摘。日本会議系の人たちがなぜあんなにアメリカ好きなのか腑に落ちる。◇国体への囚われをなくすのに必要なのは、それぞれが大上段に構えずに現場で責任を負うことだと思いながら読む。国より個。2018/08/25

とよぽん

37
日本という国を正面から見据えたすごい本だった。副題の「菊と星条旗」の意味するところが分かり、戦慄を覚えた。最初から最後まで、圧倒された読書だった。明治維新の頃をもう一度確認してから、再読したい本。2018/09/01

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