出版社内容情報
AIの脅威として「雇用崩壊」を挙げる本が多く刊行されている。しかし真の脅威は、「職」を奪われることではなく、「命」を奪われることにある。ディープラーニングという革新的技術によりAIの思考過程はブラックボックス化した。そのためトラブルが起きても人間には修正できない可能性が高い。特に本書で取り上げる「自動運転」「医療」「兵器」の3分野は、一歩間違えば死に直結する。そしてこれらの分野で、すでに人間の判断が介在しないシステムが出来上がっている。知らぬ間に、我々の命がAIに委ねられているのだ。本書はその驚愕の実態を描く。著者は『AIの衝撃』がベストセラーとなった小林雅一氏。AIに関する著作は、同書の刊行以後、初となる。待望の新刊、登場!
内容説明
飛躍的な進化を遂げる人工知能(AI)。明るい未来が語られる一方で、「二〇四五年問題」などのAI脅威論も少なくない。しかし著者はむしろ、目前に迫る危機として、車、医療、兵器の三つを挙げる。共通するのは、私達の命に直結する分野であること。ここに今、最先端のAIが導入されようとしているが、中身の見えないブラックボックスであるうえに、ときに暴走の危険性をはらむ。AIの真の脅威が明らかに!
目次
第1章 AI脅威論の虚実(パターン認識の職種が危ない;二〇四五年問題と火星の人口爆発 ほか)
第2章 自動運転車の死角(死亡事故の現場検証;公道でのテスト走行が不十分だった ほか)
第3章 ロボ・ドクターの誤診(ワトソンとは何か;凄腕の医師ワトソン ほか)
第4章 自律的兵器の照準(対テロ用の自律的ドローン;第三の軍事刷新とは ほか)
第5章 スーパー・オートメーションの罠(原発事故を想定したロボットとは;悪戦苦闘の末に、人の共感を勝ち得る ほか)
著者等紹介
小林雅一[コバヤシマサカズ]
1963年、群馬県生まれ。作家・ジャーナリスト、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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