出版社内容情報
20年前「沖縄の負担軽減」の目玉として日米合意したはずの普天間返還が、なぜ辺野古の海を埋め立てる「新基地建設強行」にすり替えられたのか。交渉の舞台裏を検証、その実相と全体像を明らかにする。
内容説明
普天間基地移設と辺野古新基地建設を巡り、政府と沖縄県の対立が深刻化している。そもそも長年の過重な基地負担を軽減し、沖縄と“本土”の紐帯を取り戻すための「返還合意」が、なぜ民意を踏みにじる辺野古新基地建設の強行に転じてしまったのか。「普天間返還」を引き出した橋本首相の「トップダウン」は本当か?突如浮上した「海上基地」の謎。「最低でも県外」を葬った「六五海里」の出所は?不可解さに覆われた「普天間・辺野古二〇年」の実相に迫る。
目次
第1章 橋本龍太郎の「賭け」と「代償」(「少女暴行事件」の衝撃;繰り返される悲劇 ほか)
第2章 小泉純一郎政権下の「普天間」(沖縄国際大学にヘリ墜落;「米軍再編」との連動 ほか)
第3章 鳩山由紀夫政権と「最低でも県外」(「県外」明言の背景;民主党の「対等な日米関係」 ほか)
第4章 「粛々と実行を」―安倍晋三政権(「有史以来の予算」で「良い正月」;全候補者が「県外移設」 ほか)
終章 「歪められた二〇年」(「そもそも間違いだった」;手練手管と過剰な「政治化」 ほか)
著者等紹介
宮城大蔵[ミヤギタイゾウ]
1968年生まれ。上智大学教授。著書に『戦後アジア秩序の模索と日本』(第27回サントリー学芸賞、第1回中曽根康弘賞)など
渡辺豪[ワタナベツヨシ]
1968年生まれ。ジャーナリスト。「毎日新聞」記者、「沖縄タイムス」で記者・論説委員を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図』(平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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