集英社新書<br> イスラームとの講和―文明の共存をめざして

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集英社新書
イスラームとの講和―文明の共存をめざして

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  • サイズ 新書判/ページ数 247p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208252
  • NDC分類 302.28
  • Cコード C0231

出版社内容情報

イスラームと欧米はもはやお互いの原理を理解し合うのは不可能、との前提に立ち、共存をめざすために「講和」を考える段階ではないか。中東研究の第一人者とイスラーム学者が、理路と方策を語り合う。

内容説明

イスラームへの無理解と差別に根ざした欧米社会における軋轢。混迷を深める中東情勢。「文明の衝突」への憂慮から、これまで諸宗教や世俗主義者間の対話が様々な所で行なわれてきたが、現状を見る限り「対話」は残念ながら現実の紛争を止める力にはなりえなかった。イスラームと欧米の原理は、もはや「お互いを理解し合い、共約することは不可能である」という前提に立ち、これ以上の犠牲を避け、共存をめざすために「講和」を考える段階に来ているのではないか。中東研究の第一人者とイスラーム学者が、イスラーム法をふまえ、その理路と道筋を、世界に先駆けて語り合う。

目次

はじめに 「文明の衝突」を超えるために
序章 世俗主義とイスラームの衝突
第1章 難民
第2章 新覇権主義時代の到来
第3章 講和という方法
第4章 日本がイスラーム世界と向き合うために
補遺 イスラーム法の講和規定について
おわりに 西欧の「普遍理念」という偶像の時代の終焉

著者等紹介

内藤正典[ナイトウマサノリ]
1956年東京都生まれ。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授

中田考[ナカタコウ]
1960年岡山県生まれ。イスラーム学者。同志社大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takeapple

17
イスラームと西欧が共に理解しあい共生することはもはや不可能、ならば違いを違いとして認識し講和するしかないという主張には成る程と頷ける。イスラーム=テロリストとして排除するからISに行かざるを得ない人が出る。なぜパリの事件のようなテロが起きるのか考えてみないことには、そしてお互いの立場を尊重しないことには始まらない。近代西欧に端を発する、国民国家の枠組みが崩れている、人権や平等という価値観でさえ綺麗事でしかなく、差別や格差が存在する限り、悲しいかな現状は変わらないのだろう。日本政府の無能ぶりが情け無い。2017/07/31

ケイ

8
読んだはいいものの、やはりそこまで楽観視できる気はしませんでした。また、「難民を受け入れようとしない日本は遅れている」とありがちなことを言っていますが、地理的歴史的観点からそれだけで語れる問題なのでしょうか? 理想論的だと思いながら、勉強させてもらいました。2016/05/14

Haruka Fukuhara

6
乱暴な対談。ふたりとも日本人としての意識は薄く、イスラーム寄りの考え方でばかり話してツッコミが入らずに進むのでモヤモヤが募る。二人で見解が分かれて議論が発展する箇所が見られないのも物足りない印象。イスラーム系の人々の考え方を知る上では参考になる気がしたけど、それもこんなに日本や世界への認識が偏っている(一般と異なる)ことに無頓着な人たちの語るイスラームがイスラームを歪みなく捉えているのか少し懐疑的。別に変った意見を言うこと自体はいいことだと思うけど、それには慎重な配慮や説得力のある論証が不可欠だと思った。2017/03/12

法水

5
内藤正典先生と中田考先生というまさに夢の組み合わせ。お二人とも著書は何冊かずつ拝読しているので、本書で議論されていることもすんなり理解することができた。やはり中東問題を解決する上で鍵を握る国はトルコということになるのかな。日本政府もこういった方々をブレーンに迎えればもっとまともな外交ができるのに…。2016/03/29

すがの

3
中東の専門家、イスラームの専門家による対談本。キーワードは「講和」。すなわち、ハンチントン的「文明の衝突」論に対して、従来のリベラル派のように「他文化理解」や「異文化との対話」という理念を掲げるのではなく、西欧の原理とイスラームの原理との衝突は不可避であるという現実を直視したうえで、その最優先課題を「休戦」、「講和」だと位置づける、刺激的な一冊。西欧原理を身体化し、「IS=テロ=悪」という構図を無自覚に共有するような者にとってはやや反感を持つかもわからないが、よい本というのは「波紋」を広げるものである。2016/11/04

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