出版社内容情報
英米文学者にしてタオイストの著者が、フォークナー、M・トウェイン、ロレンスらと、老子思想のふしぎな共通性に触れながら、今ここにいる喜びと究極のエナジーについて語った。姜尚中の解説も掲載。
内容説明
数多くの古典翻訳で名高い英文学者にして、タオイストである著者が、D.H.ロレンス、フォークナー、マーク・トウェイン、幸田露伴など、偏愛する作家たちと老子思想とのふしぎな共通性に触れながら、今ここにいる喜びと、究極のエナジーの源泉について語った。齢九十一歳、「大自然の母親のおっぱい」を追い求める旅は、終わることがない。政治学者・姜尚中による解説も収録。
目次
序章 大地の「おっぱい」を求めつづけた先だつのことを語ろう(谷の沢地に住んで体感した老子;「おっぱい」を求めつづけた先だつ)
第1章 西欧の伝統精神と火花を散らした、ロレンスの自由精神―D・H・ロレンス(ヨーロッパ的精神と火花を散らしたロレンス;迸るエナジーの色彩言語 ほか)
第2章 「タオ」につながるグレートなバランス感覚―ウィリアム・フォークナー(フォークナーの翻訳は僕の出世作;フォークナーに会って感じた威厳と優しさ ほか)
第3章 「初めの自分」につながる、ということマーク・トウェイン、ウィリアム・ジェイムズ、ラジニーシ、幸田露伴…(「求めすぎる」現代人の神経衰弱;「初めの自分」に立ち戻る ほか)
終章 タオの山脈の連なる解放区へ(タオイストたちとの深いつながり;すべて英文の通路を辿って ほか)
著者等紹介
加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年東京生まれ。英文学者、詩人、墨彩画家。信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短期大学に勤め、フォークナー、トウェイン、ポーをはじめ、数多くの翻訳を手がける。92年、英語版『老子』から自由な翻訳を試みた『タオ―老子』が話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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