集英社新書<br> ミツバチ大量死は警告する

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集英社新書
ミツバチ大量死は警告する

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207170
  • NDC分類 519
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ミツバチが忽然と姿を消す「CCD(蜂群崩壊症候群)」。著者は、日本でその実情を探るうち、CCDの主要因を突き止める。環境化学物質の蔓延に警鐘を鳴らす、必読の一冊。

内容説明

二一世紀になってにわかに発生した「蜂群崩壊現象」。地球上の様々な場所で同時多発的に大量のミツバチが姿を消したこの現象は、世界中を震撼させた。著者は、日本で実情を探るうち、主要因を突き止める。真犯人に浮上したのは、ハチのみならず生態系全体、さらには人間にとっても脅威となる、戦慄の化学物質だった…。人間の生活環境のみならず、生態系にまで深刻なダメージを与える環境化学物質の実態を詳細にリポートする。

目次

序章 ミツバチ一家は完全分業
第1章 ミツバチの墓があちこちに
第2章 なぜミツバチは減り続けるのか
第3章 アメリカのミツバチは疲労困憊
第4章 農薬規制に動いたEUの国々
第5章 ネオニコチノイド系農薬の罪と罰
第6章 「農薬安全神話」のまやかし
第7章 生物多様性の宝庫・田んぼの危機
第8章 急増する子どもたちの異変
第9章 広がり、深刻になる健康被害
第10章 「脱・化学物質づけ」への道

著者等紹介

岡田幹治[オカダモトハル]
フリージャーナリスト。1940年、新潟県生まれ。一橋大学社会学部卒業。朝日新聞社ワシントン特派員、論説委員などを経て2000年に定年退社。「週刊金曜日」編集長を務めた。食の安全や環境問題、日本経済を主なテーマに、取材・執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

13
確かに農薬は悪いと思う、しかし農薬をなくしたらまた飢饉に対する恐怖が蘇る。薬まみれの食べ物を食べるか、それとも収穫0の危機もある昔ながらの農法に戻るか。難しい問題ですね。その中間がなかなか見えてこないわけで・・2014/03/07

こも 旧柏バカ一代

10
レイチェル・カースンの沈黙の春から50年。確実に虫が少なくなってる。特にハエが目に見えて減少してる。2018/12/22

ヴィオラ

10
蜂群崩壊症候群について読みたくなって…なんだけど、著者の主眼はそこに無くて(ミツバチはあくまで入口で)、中盤からは完全に「農薬や化学物質の危険性、日本政府の対応の遅さや問題点」の話になってしまうので、いや、今読みたいのはソコじゃない!って感じでした(^_^;) でも、最近あまりニュースでも聞かないし、かと言って解決しました的な話も聞かないし…蜂群崩壊症候群って今どうなってるの?2018/07/11

coolflat

7
世界の食料の90%を供給する100種の作物のうち70種以上がミツバチによって受粉しており、昆虫や他の動物による花粉交配は世界の食糧生産にとって必要不可欠なものである。ところが、欧州、北米、中国や日本、アフリカの一部で大規模なミツバチの大量喪失(蜂群崩壊症候群)が起きている。ミツバチが減少したのは様々な要因が複合した結果だが、本書では、特にその原因の一つであるネオニコチノイド系農薬の脅威について解説している。尚、日本は欧米より農薬規制が緩い。規制が進まない理由を、農薬ムラという存在があるためと指摘している。2014/06/08

おおかみ

6
ミツバチ大量死を端緒に、その主因とされるネオニコチノイド系農薬を徹底追及、さらに環境化学物質による健康や生態系への影響にも矛先を向ける。レイチェル・カーソンの引用もけっこうな分量で、気骨のある本である。最近のネオニコ系農薬の規制に関する報道などを見るに、まだまだ終わらせてはいけない問題なのであって、改めて知識を養っておきたい。2015/02/05

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