出版社内容情報
世界を「翻弄」する文学者、日本初の評伝!
『ブリキの太鼓』で有名なノーベル賞作家、市民デモにも参加する「行動する作家」、元ナチス親衛隊員、イスラエル批判…我々に様々な顔を見せながら、常に「渦中にいる」大作家の真実に迫る!
内容説明
小説『ブリキの太鼓』で世界的に知られる、現代ドイツを代表するノーベル文学賞受賞作家ギュンター・グラス。社会民主主義者であり、政治活動も厭わない「行動する作家」でもあるが、自伝的小説『玉ねぎの皮をむきながら』において、かつてナチスの武装親衛隊員だったことを告白し、全世界に衝撃を与えた。近年もドイツ社会のタブーともいえるイスラエル批判を行い物議をかもすなど、八〇歳を越えてなお世界を「翻弄」し続けている。常に「渦中にいる」この大作家の実像を、気鋭のグラス研究者が明らかにする。
目次
第1章 ふるさとを離れることはない(一九二七年から五〇年)
第2章 灰色を愛す(一九五〇年代)
第3章 コラボレートする(一九六〇年代、七〇年代)
第4章 真実はそのつど、語り直される(一九八〇年代)
第5章 喪失は文学の前提である(一九九〇年代)
第6章 想起とは恩寵でもあれば、呪いでもある(二一世紀)
著者等紹介
依岡隆児[ヨリオカリュウジ]
1961年高知県生まれ。筑波大学第2学群比較文化学類卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。徳島大学総合科学部教授を経て、同大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授。専門はドイツ文学、比較文学・比較文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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