集英社新書ノンフィクション<br> 幻の楽器ヴィオラ・アルタ物語

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集英社新書ノンフィクション
幻の楽器ヴィオラ・アルタ物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206746
  • NDC分類 763.43
  • Cコード C0273

出版社内容情報

歴史の狭間で失われた「音色」を求めて
ワーグナーの寵愛を受けていたにも関わらず、表舞台から「消された」楽器、ヴィオラ・アルタ。ヴィオラ奏者であった著者が、欧州をかけめぐり、この幻の楽器に隠された音楽史の謎を解いていく。

内容説明

ワーグナーに愛されたにもかかわらず、音楽史の表舞台から「消された」楽器、ヴィオラ・アルタ。この数奇な運命をたどってきた「謎」の楽器が数十年ものあいだ、渋谷の楽器店の奥でほこりをかぶっていた。ヴィオラ奏者であった著者は、この楽器と偶然に出会い、魅せられ、ヴィオラ・アルタ奏者に転向。欧州を駆けめぐり、なぜこの楽器が消されたのか、その謎を解いていく。一九世紀後半の作曲家たちがヴィオラ・アルタを通して表現しようとしていた音色とはどんなものだったのか。クラシック音楽の魅力と謎解きの楽しさに満ちたノンフィクション。

目次

第1章 「謎の楽器」との出会い(ショウケースの片隅に;明かされた名前;不思議な音色)
第2章 失われた歴史を求めて(散らばっていたヒント;書き込まれた数字;ヘルマン・リッター教授)
第3章 ヴィオラ・アルタを弾きながら(最初の南蛮渡来の楽器はヴィオラ?;日本初のヴィオラ・アルタ独奏会;忘れられたロマンス;ヴィオラ・アルタ誕生前夜;音楽家の「故郷」)
第4章 ヴィオラ・アルタの謎を解く(『ヴィオラ・アルタ物語』という書物;もうひとりのヴィオラ・アルタ奏者;響き合う不思議な「唸り」;「ヴィオラ・アルタはやめたほうがいい」;ワーグナーの賞賛;パリとサロンと「忘れられたロマンス」;工房の発見;作曲家ドレーゼケの血;真実のパイプオルガン;ワーグナーの呪縛)

著者等紹介

平野真敏[ヒラノマサトシ]
1967年、福岡県生まれ。ヴィオラ・アルタ奏者。東京藝術大学音楽学部器楽科およびドイツのデトモルト音楽院ドルトムント校卒業。2011年、クロアチア共和国ザグレブ市より同国の音楽文化を広めた功績によって、市民表彰を受ける。日本旅行作家協会会員。東京都・台東区アートアドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みみずく

13
ヴィオラ奏者の筆者が、通い慣れた渋谷の楽器店でふと目にした楽器。ヴィオラより大きく、チェロより小さい。これはどこかの博士が作った「ヴィオラ・なんとか」という楽器らしい。そこから筆者のこの謎の楽器の歴史を探る旅が始まる。遅々として進まない調査だったが、オーストリアにいるもう一人の、この楽器ヴィオラ・アルタ奏者と知り合ったことで大きく前進する。現地で合奏したことによって発見した、ヴィオラ・アルタの音色の特徴。そしてこの楽器が消えてしまったことには戦争も影響しているようだった。(続)2014/04/02

はづきち

6
日本人のヴィオラ奏者、平野さんが偶然47センチのヴィオラ=ヴィオラ・アルタという楽器を見つけ、その歴史を辿って行く話。ミステリーの謎解きを読んでいるようで面白かったです。平野さんは「ドイツ人がドイツの音楽を奏でるために作ったドイツの弦楽器」だと言っています。一時はかなり流行った時期もあったらしいけど、政治的な問題や戦争での焼失等によって忘れ去られてしまったということです。私のようなドイツ音楽もヴィオラも好きな人間には、この上なく興味をそそられる楽器です。生の音をぜひ聴いてみたい!!2013/03/04

meg

5
フィクションとノンフィクションの狭間をたゆとう心地よいエッセイ。ヴィオラ・アルタというヴィオラよりも大きいサイズの弦楽器は、19世紀後半にドイツのリッター教授の設計によって量産されたものの、今日演奏する人もいなければ存在すら知られていない。なぜか。この楽器と運命的な出会いをしたヴィオラ奏者の著者が、ヴィオラとは異質の澄んで哀しげな音色を読者に聴かせながら、その謎を推測する。曰く、「ドイツ人がドイツの音楽を奏でるために作ったドイツの楽器」だが、ワーグナーに愛されたがゆえに、戦後その存在を消されたと。2013/08/13

ケニオミ

5
著者であるヴィオラ奏者が渋谷の楽器店で小さなチェロを見つける。それが著者を世界でも奏者数が極めて限られるヴィオラ・アルタ奏者へと駆り立てる出会いであった。ワーグナーやリストにも愛され、一時期には数多く生産されていたにも係らず、楽器の名前すら忘れ去られようとしていた楽器。その楽器の歴史を奏者として探求するのが本書です。wwwvioceblog.jp/violaromance/でヴィオラ・アルタの曲を聴きながら、この感想を記していますが、本書でパイプオルガンのような響きというのが分かるような気がしました。2013/03/15

CJ

4
歴史に埋もれて忘れ去られていた楽器「ヴィオラ・アルタ」を、ふとしたことで手にした作者が、その来歴や忘れられた理由を探し求めていく様子を描いた一冊。クラシックについてはまったく門外漢なんですが、非常に面白かったです。ひとつの新しい楽器ができて、普及してもおかしくない状況であっても、歴史の巡り合わせによっては埋もれてしまうのだなということに嘆息し、それがまた偶然により現代に甦ったということに感慨を憶えました。2013/07/23

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