出版社内容情報
最愛の人を失った私を甦らせた言葉たち
7年間の自宅介護のすえ、母を看取った著者が、自らの喪失感を埋めてくれた、さまざまな絵本や詩集、そして勇気ある人々の姿や、その発言を紹介する。この時代と社会を拓く「希望」への道筋とは?
内容説明
わたしたちはいま、昨日までとは違う生き方を、そして、その思想と姿勢を必死で模索し続けている。そんななか、七年間の自宅介護のすえ母を看取った著者が、自らの喪失感を埋めてくれたさまざまな絵本や詩集、小説、そして、勇気ある人々の姿や行動に託して、再生のメッセージをおくる―。現代日本を代表する行動する作家が、この非常な時代と社会を超える、希望への道筋を照らし出す。「孤独」の時を大切にすることで「孤立」を超えるという、新しい生き方のヒント。
目次
第1章 「平凡」であることは不安か
第2章 「平凡」の中の「非凡」
第3章 ことばを抱く日、抱かれる日
第4章 「あや」と「ベロ出しチョンマ」と「市民」であること
第5章 記憶というシェルター
第6章 OTHER VOICES―今までとは違う価値観へ
著者等紹介
落合恵子[オチアイケイコ]
1945年、栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」、オーガニックレストラン等を、東京と大阪で主宰。「月刊クーヨン」発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
35
言葉を大切にする作者のメッセージは説得力がある、ひとりでいる時空が最も心やすらぐという本音には共感できる。2016/07/02
Humbaba
11
人の心というのは,何にでも耐えられるほど強靭というわけではない.しかし,たとえ傷ついたとしても,適切な処置をすれば復活できる強さは持っている.その処置とは,周囲の人の優しさであり,そして様々な言葉である.2013/03/03
吟遊
8
ある程度、人生を経てきた女性たちに向けた本だと思いますが、引かれたエピソードはそれぞれに面白く、詩の引用もあちこちに散りばめられています。後半はすこし散漫で、反原発など社会の話題が多いかな。2016/07/06
退院した雨巫女。
7
《私‐図書館》凛とした女性たちなんだろう。紹介された関連本を読みたくなりました。紹介された絵本も面白そう。2012/11/21
夢みる夢子
3
うーん、もう一つだなあ〜!2017/09/11