集英社新書
福島第一原発―真相と展望

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206289
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本人必読! フクシマの現在と未来とは?
メルトスルーした核燃料を回収する方法などあるのか。大量に漏洩している放射能での被曝はどうなるのか。再臨界の可能性は? フクシマの真相を、事故直後にレベル7を見抜いた米専門家が解説する。

内容説明

福島原発事故の直後にCNNでレベル7を指摘したガンダーセンは、スリーマイル島原発事故も含め、原発トラブルについての豊富な知識と経験を持つ。福島をめぐっても、情報が錯綜する中で的確な分析と警告を公表し、注目されてきた。三号機や四号機の潜在リスクも指摘している。隠された事故の真因とは何か?今後起こり得る危機には何があるのか?どのような対処が可能なのか?漏洩した膨大な放射性物質の健康への影響は?米専門家が福島第一原発の深刻な現状を明らかにし、安全な未来への糸口を探る。

目次

序章 メルトスルーという新概念
1章 事故の真相とマーク1型のリスク
2章 福島第一原発の各号機の状況
3章 廃炉と放射性廃棄物処理
4章 深刻な健康被害
5章 避難と除染の遅れ
6章 原発の黒い歴史
7章 規制と安全対策
8章 脱原発に向けて

著者等紹介

ガンダーセン,アーニー[ガンダーセン,アーニー][Gundersen,Arnie]
1949年生まれ。原子力技術者。エネルギー・アドバイザー。レンセラー工科大学大学院修士課程修了。エンジニアとして全米で原子炉の設計、建設、運用、廃炉に携わり、米エネルギー省の廃炉手引書(初版)の共著者でもある。原子力業界の役員を務めた後に、妻のマギーと設立したフェアウィンズ・アソシエイツは、原子力発電に関する様々な調査分析や、訴訟・公聴会における専門家としての意見提供を行っている

岡崎玲子[オカザキレイコ]
1985年兵庫県生まれ。ジャーナリスト、ニューヨーク州弁護士。カリフォルニア大学ロサンゼルス校ロースクール(UCLA,LL.M.)修了。『レイコ@チョート校』でデビューし、『9.11ジェネレーション』で、黒田清・JCJ(日本ジャーナリスト会議)新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

312
著者は原子力技術者で、アメリカのエネルギー省の廃炉手引書の共著者の一人。かつては原発の推進に携わり、その後は客観的な視点から原発に警鐘を発し続けている。本書はそんな彼から見た福島第一原発事故。二重、三重に、さらには何重にも安全が図られ保証されていたはずの原発。しかしレベル7の事故。その後の対応の不備。これらを著者は、会社、国、国民の順で序列化する電力会社の営利構造に根本的な原因があるとする。また、経済原則からしても、もはや原発は成り立たないと述べる。最後に、風力や地熱など日本への期待と提言もなされている。2017/05/12

kinkin

41
発生当時から放射能が流出し、いまだに出続けている。当初から分かりきっていたことを収束や安全という言葉でたいしたことがないように発表した国や東電。メルトダウンより深刻なメルトスルーという状態は明らかになっているが放射線が高くカメラも入れずはっきりわからないなどどいまだにそんなことを言っていることに情けなさを感じる。日米同盟やオリンピックの前にこの問題に全力でとても取り組んでいるようには見えない。レベル7という事故の重大さを改めて知った。やはり原発というのは黒い歴史とともに歩んでいるというのは真実なんだ・・2015/05/01

巨峰

23
最新の科学技術の成果を理性的に取り入れていたなら、ここまで大きな事故にならなかったんだな。それは、かなり悔しいことです。2012/03/27

つね

16
原子力技術者として原発を発注する側であった著者。スリーマイルの事故経て、現在は原発の抱える現実の問題を啓蒙する活動を行っている。エンジニアの視点で福島第一原発事故を分かりやすく分析。この事故は防げたのか否か?真相はどこまで行っても闇なのか。やはり利権の絡む当事者は真実を公表しないのか。リスクを伴う技術であればあるほどコンブライアンスに従わなければならないのに、この業界の姿勢に苛立ちを感じる。著者の分析や提言は相手にされないのであろう。ただ本書の視点が活かされていればここまで被害は・・と思わずにいられない。2017/07/04

ryuetto

10
海外のニュース動画でこの人をよく見かけたので、読んでみたいと思って、買ってきました。 専門用語ばかりで難しかったけど、1号機から4号機まで、どういう状態に置かれていて、どこが問題だったのか、きちんと指摘していたのが興味深かったです。ネットで「4号機が危ない」といううわさは聞いていたものの、どういう風に危険なのか、理解していなかったので、きちんと説明してもらえたのが助かりました。 事故は収束しておらず、まだまだ綱渡りで作業中だと言うこと。これからも油断せずに、経過を見守りたいと思ってます。2012/03/06

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