集英社新書<br> 巨大災害の世紀を生き抜く

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集英社新書
巨大災害の世紀を生き抜く

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206180
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0211

出版社内容情報

複合災害から逃げ切るための行動指針!
巨大化する複合災害を生き抜くために必要な意識改革とは? 正常性バイアスにとらわれないこと、政府・マスコミ情報を鵜呑みにせず吟味する自己責任力、企業の危機管理の新しい形が求められている!

内容説明

東日本大震災における地震・津波・原発事故という複合災害は、まさに巨大化する現代の災害を具現化した出来事であった。この大災害に遭遇して日本人の意識・心理も劇的な変化を遂げた。「私だけは大丈夫」という正常性バイアスにとらわれないこと、政府・マスコミ情報を鵜呑みにせず吟味する自己責任力、企業の危機管理の新しい形が求められているのだ。自然災害に未知のリスクが加わる現代を生き抜くために求められる行動指針について災害心理学の第一人者が検証する。

目次

第1章 二一世紀型の災害とは何か―原子力災害を経験して(自然災害と原子力災害の違いは何か;原子力災害は非体感型 ほか)
第2章 原子力発電所はなぜ事故を起こしたか(事故につながった東京電力の企業体質;原子力は必要だという揺るぎない前提 ほか)
第3章 災害と情報(危機意識を共有すべし;リスク・コミュニケーション ほか)
第4章 災害を乗り越えるには(マゼランがリスクに対処した方法とは;若者に災害対応の新たな芽はあるか ほか)
第5章 三・一一の先にあるもの(この災害は私たちをどう変えるのか;不安と共存するという生き方 ほか)

著者等紹介

広瀬弘忠[ヒロセヒロタダ]
1942年、東京都生まれ。東京大学文学部心理学科卒業。東京女子大学名誉教授。安全・安心研究センター、センター長。専門は災害心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aochama

1
東日本大震災時の福島原発事故での情報提供方法の失敗を振り返り、来るべき情報洪水に対処するには情報リテラシーを向上させることが大事とします。また、災害の乗り越え方も心側面からアプローチしてます、 今般のコロナ禍では、どのくらい生かされたんでしょうね。2022/01/05

kozawa

0
いいこともまぁ書いてあると思うんだけど、この人も「御用学者分類」が大好きな人たちからすると「御用」なんだな。あくまでもどちらかといえばではあるが、煽りすぎという意味で不誠実に感じる部分が多かったんだけど。2012/02/21

めぐりん

0
311震災における暗黙の制約が「想像したくない」から「想定しない」に繋がった事実を明らかにした上で、提言として、①抵抗力と復元力のバランスが取れた弾力型社会を目指す必要性や②パニックを防ぐためには情報を出して修正する方がよいことを提示。震災で目の当たりとなった同調的なメンタリティ、果断な意思決定の欠如、客観的な事実に基づく議論といった日本社会の課題は徐々に改善されつつあるのだろうか。SNSはデマの弊害と同時に、自ら情報を取りに行く新たな市民像が出来つあるとの指摘が希望。2022/02/19

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