出版社内容情報
正坐は「正しい坐」ではなかった!
平安貴族や千利休や坂本龍馬はどんな「坐り方」をしていたのか? 私たちが何気なく行っている「坐る」という動作には、日本文化の基層に触れる奥深さがある。目から鱗の画期的論考!
内容説明
畳や床の上に直接腰を下ろして「坐る」。私たちが普段、何気なく行っている動作は、日本人が長い年月をかけて培ってきた身体文化だ。しかもそれは、「正坐」のみを正しい坐とするような堅苦しいものではなく、崩しの自由を許容し、豊かなバリエーションを備えた世界なのである。古今の絵巻、絵画、仏像、画像などから「坐り方」の具体例を抽き出して日本人の身体技法の変遷を辿り、その背後には衣服や居住環境の変化、さらには社会や政治の力学までが影を落としていることを解き明かす画期的論考。
目次
序章 畳と日本人
第1章 正坐が唯一の作法ではない
第2章 坐り方の多様性
第3章 なぜ正坐が広まったのか
第4章 正坐偶像論
第5章 坐るための知恵
第6章 坐の体験世界
第7章 坐り方ガイド「基本十姿」
おわりに 日本文化の基層に
著者等紹介
矢田部英正[ヤタベヒデマサ]
1967年生まれ。武蔵野身体研究所主宰。筑波大学大学院卒業。体育学修士。学生時代は体操競技の選手として活躍。当時の姿勢訓練をきっかけに身体技法の研究へ進む。国際日本文化研究センター研究員を経て文化女子大学大学院で博士号取得(被服環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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