集英社新書<br> 日本人の坐り方

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日本人の坐り方

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205817
  • NDC分類 383
  • Cコード C0277

出版社内容情報

正坐は「正しい坐」ではなかった!
平安貴族や千利休や坂本龍馬はどんな「坐り方」をしていたのか? 私たちが何気なく行っている「坐る」という動作には、日本文化の基層に触れる奥深さがある。目から鱗の画期的論考!

内容説明

畳や床の上に直接腰を下ろして「坐る」。私たちが普段、何気なく行っている動作は、日本人が長い年月をかけて培ってきた身体文化だ。しかもそれは、「正坐」のみを正しい坐とするような堅苦しいものではなく、崩しの自由を許容し、豊かなバリエーションを備えた世界なのである。古今の絵巻、絵画、仏像、画像などから「坐り方」の具体例を抽き出して日本人の身体技法の変遷を辿り、その背後には衣服や居住環境の変化、さらには社会や政治の力学までが影を落としていることを解き明かす画期的論考。

目次

序章 畳と日本人
第1章 正坐が唯一の作法ではない
第2章 坐り方の多様性
第3章 なぜ正坐が広まったのか
第4章 正坐偶像論
第5章 坐るための知恵
第6章 坐の体験世界
第7章 坐り方ガイド「基本十姿」
おわりに 日本文化の基層に

著者等紹介

矢田部英正[ヤタベヒデマサ]
1967年生まれ。武蔵野身体研究所主宰。筑波大学大学院卒業。体育学修士。学生時代は体操競技の選手として活躍。当時の姿勢訓練をきっかけに身体技法の研究へ進む。国際日本文化研究センター研究員を経て文化女子大学大学院で博士号取得(被服環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

11
足がしびれる正坐(端坐)が「正しい」坐り方となったのは明治以降である、という専門家はよく知る事実を一般向け(=新聞の連載記事)に書いたのが著者である。古代や中世の貴人坐は左右に大きく膝を開いていた。茶人の千利休も正坐ではなく、あぐらに近い坐り方。江戸時代になり、将軍に対するときは膝を閉じ、かしまった正坐をした。徐々に正坐は広まるものの、明治の夏目漱石は「正坐」ということばを用いていないぐらいである。門人の寺田寅彦は昭和7年の随筆「夏目漱石先生の追憶」で漱石が「正坐」していた、と書く。2018/10/06

コーデ21

9
ごくごく当たり前に思ってた「正座」が、明治大正時代から、とは驚愕(゚Д゚)ガーン 日本人の体型や暮らしのなかから変わっていった「座る」という動作。まさに、久々の「目からウロコ本」☆ ただいま同じ著者の「からだのメソッド」を読書中ですが、こちらもウロコぼろぼろww 「座り方」だけじゃなく「姿勢」「歩き方」など生活全般を見直す意味で、名著だと思われます(^0-)2016/08/05

きゅうり

5
場所や雰囲気なども含めた坐(今で言う空気を読むの"空気")、体勢を表す座。日本人は昔から空気読む人種だったみたい。それでも茶道で立て膝okだったり必要に応じて足を崩し寛ぐことも知っていた。それが江戸時代から徳川幕府の厳しい管理体制によって上級武士に端座(正座)が浸透し、明治には教育制度として全国の庶民にも広まった。生活に近いからこそ歴史の中に埋もれてしまう「日本人の坐り方」。和室が減り、文化や優れた身体技法(床座の為の柔らかい足首など)が失われつつある現代人への坐り方ガイド(絵入り)付き。2013/05/24

よく読む

4
徳川幕府は着物の長さを長く規定したことで、女性は足を崩しにくくなり、正座が増えたらしい。たしかに座り方は装いにだいぶよる。2017/03/30

tsuneki526

4
足を崩して座るのは不作法みたいに言うけれど、浮世絵に描かれている人たちはもっとゆるい恰好してるじゃん。ともやもやしていたけど、その理由がわかってすっきり。あの袴の中はどうなっているからあんなとこから足が出るのか?などと思っていた歴史上の武将たちの坐り方もわかります。日本人ってもっとゆる~い人たちだったはずなのに、何をどう間違ったから「~ねばならない」と行動や考え方を抑圧するようになったのか?疑問である。長年にわたって培われた行動様式や伝統文化をこういった面からも見直した方がいいかも。2013/09/28

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