出版社内容情報
銛一本で地球最大の生物に挑む人間の記録
インドネシアのラマレラ村は、銛一本で鯨を仕留める伝統捕鯨で知られている。漁師たちは人間の絆と能力を振り絞って、獲物を追う。19年にわたりその太古鯨漁の詳細を取材した雄渾なドキュメンタリー。
内容説明
インドネシア東ヌサテンガラ州に属するレンバタ島のラマレラ村は、銛一本で鯨を仕留める伝統捕鯨で知られている。写真家である著者は約一九年にわたりこの村の様子を取材。世界最大の生物に挑む誇り高き鯨人達の姿と、村の営みに深く根ざす捕鯨文化の詳細を記録し、ついには捕鯨の水中撮影を敢行する。だが、この村にもまた、グローバリゼーションの波は押し寄せていた。…。岐路に立つラマレラ村とその捕鯨文化を雄渾に活写する、比類なきネイチャー・ドキュメンタリー。
目次
プロローグ
第1章 鯨の島へ
第2章 鯨漁に挑戦
第3章 再挑戦
第4章 鯨漁撮影
第5章 陸の物語
第6章 鯨の眼
エピローグ
著者等紹介
石川梵[イシカワボン]
1960年生まれ。写真家。東京都町田市在住。AFP通信社東京支局カメラマンを経て、フリーランス。辺境の民とその「祈り」の世界をライフワークに、これまで六〇カ国以上で撮影。内外の主要誌で作品を発表。写真集『海人』(新潮社)で日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞写真賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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