集英社新書ノンフィクション<br> 鯨人

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集英社新書ノンフィクション
鯨人

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205787
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C0239

出版社内容情報

銛一本で地球最大の生物に挑む人間の記録
インドネシアのラマレラ村は、銛一本で鯨を仕留める伝統捕鯨で知られている。漁師たちは人間の絆と能力を振り絞って、獲物を追う。19年にわたりその太古鯨漁の詳細を取材した雄渾なドキュメンタリー。

内容説明

インドネシア東ヌサテンガラ州に属するレンバタ島のラマレラ村は、銛一本で鯨を仕留める伝統捕鯨で知られている。写真家である著者は約一九年にわたりこの村の様子を取材。世界最大の生物に挑む誇り高き鯨人達の姿と、村の営みに深く根ざす捕鯨文化の詳細を記録し、ついには捕鯨の水中撮影を敢行する。だが、この村にもまた、グローバリゼーションの波は押し寄せていた。…。岐路に立つラマレラ村とその捕鯨文化を雄渾に活写する、比類なきネイチャー・ドキュメンタリー。

目次

プロローグ
第1章 鯨の島へ
第2章 鯨漁に挑戦
第3章 再挑戦
第4章 鯨漁撮影
第5章 陸の物語
第6章 鯨の眼
エピローグ

著者等紹介

石川梵[イシカワボン]
1960年生まれ。写真家。東京都町田市在住。AFP通信社東京支局カメラマンを経て、フリーランス。辺境の民とその「祈り」の世界をライフワークに、これまで六〇カ国以上で撮影。内外の主要誌で作品を発表。写真集『海人』(新潮社)で日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞写真賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さすらいの雑魚

38
映画くじらびと 鑑賞後に再読し監督のヤバ味を再認識した事をご報告😁 銛一本で巨鯨を狩るラマレラの人々を追う素敵なレポートが狂気の様相を帯びるのは物語の終盤。"海の上の物語は撮れた"海の中のドラマを提示してこそ完全なものとなる"と写真家は鯨と人の死闘の海にダイブし、血の海なかで海の王の今まさに瞑目せんとする眼をレンズに捕捉しフィルムに焼きつけんと巨体に突き立つ銛に手を掛け、海中に引きずり込まれながらシャッターを切りまくる。憑かれ物狂い王の死に迫り撮る様は本作の白眉。活字を追って総毛立つ経験は忘れられない。

活字スキー

22
【生き物は他者の命を奪う。それは命の循環であり、生の営みなのだ】手製の帆掛け船を操り、銛一本でマッコウクジラに飛び掛かる海の男たち。五十嵐大介の海洋SF漫画『海獣の子供』で印象深いシーンだが、書店でたまたま本書を見かけた時には「まさかマジでやってるの?」と驚いた。マジだった。インドネシア東部レンバタ島、ラマレラ村の男たちは江戸時代の頃から命懸けの鯨漁を行っていた。近代文明から取り残されたようなその暮らしは、「生きる」という行為の根源を確かに感じさせる。これこそ、命の物語だ。 2021/10/02

Tomomi Yazaki

17
これは写真家・石川梵による、銛だけで巨大なクジラに挑む伝説の鯨捕りの記録である。舞台は今話題のフローレス島に隣接するレンバタ島。彼らが狙うのはマッコウクジラ。掲載されている数枚の写真からも、狩人の躍動感溢れる銛を打つ姿が、生きる力を感じさせる。又、狩られる鯨の眼も撮影しているが、つかみどころのない悲哀と絶望の慟哭が、その眼からダイレクトに伝わってくる。その島にも今、近代化の波が押し寄せていることに深い悲しみを覚えるのは著者だけではない。そしてこの書が出版されたのは、いみじくも震災直前の二月のことであった。2020/02/21

こぺたろう

12
インドネシアでマッコウクジラの商業捕鯨が営まれている、というのは水産庁の資料で見たことがあったのですが、偶然手にした本書が、まさにその話でした。レンバタ島のラマレラ村というところでは、銛でマッコウを突く捕鯨が行われており、本書は何年も掛けて取材されています。捕鯨シーンも印象的ですが、ライフラインの整備、漁の機械化、反捕鯨団体の来訪など、村を取り巻く環境の変化も、その功罪を考えさせられました。2021/04/29

usanosuke

8
インドネシア東方のレンバタ島にある小さな村・ラマレラ。伝統捕鯨を営む村人に魅せられた著者は、実に7年間の歳月を費やし、鯨漁とともに村人の家族たちと濃密な交流を図ってきた。4年目に初めて鯨漁の撮影に成功し、その後は、狩られる側の鯨の心を撮影したいという思いに駆られ、結果、3年間を「鯨の目」の撮影に執念を燃やすことになる。食うために鯨と闘うという鯨人の行為に、人と鯨の間で交わされる命のやり取りの崇高さを感じ、心を揺り動かされた著者の思いが、読み手にも鮮烈に伝わってくる。さて、2010年4月に、(続く)⇒2012/11/17

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