内容説明
喫煙が主な原因である「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の患者は、最初は密かに進行する病魔に気づかず、肺がんなどの合併症によって初めて気がついた時にはすでに手遅れとなっていることも多い。呼吸困難に苦しみ、喫煙を後悔しても、その後悔の思いを言葉で伝える機会もないまま最期を迎える。本書は、知られざる「喫煙がもたらす本当の怖さ」に改めて警鐘を鳴らすと共に、生きる上で必要不可欠でありながら、意外に知られていない「呼吸」の仕組みや「肺」の働きについて、これからの日常生活にも活かせる話を紹介する。
目次
第1章 意外に知らない呼吸のメカニズム
第2章 こんなときは、呼吸器科へ―いつもの外来診察から
第3章 息切れ外来とCOPD
第4章 重症COPDの患者さん
第5章 タバコと禁煙外来
第6章 呼吸器の病気あれこれ
第7章 よい呼吸のために、できること
著者等紹介
生島壮一郎[イクシマソウイチロウ]
1962年生まれ。88年、産業医科大学卒業。日本赤十字社医療センター研修医、同内科・呼吸器内科医員、呼吸器内科副部長を経て、2010年3月より同部長職務代行。気管支喘息や肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺がんなどの呼吸器疾患全般について、診察と治療にあたっている。間質性肺炎やサルコイドーシスなどの難病の治療・研究や若手医師の育成にも力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーローズ
2
普段はあまり意識しないけれど、実は不調を覚えたらもう取り返しがつかない!ということを知っただけでも。喫煙者も不規則な生活の人も一度は読むべし!2011/01/15
こんころ
1
いろんな疾患の終末期を診るようになったが、COPDほど辛いものはないと思う。一般向けに警告する本としてありがたい。現実を生々しくレポートしていることを期待したが、まだまだオブラートに包みすぎの感もある。2014/02/12
kaku-t
1
肺の話よりやさしい本である。喫煙者に肺気腫になる危険性をしる良い本だと思います。2010/07/06