内容説明
世界的な不況、どうにも是正しようのない格差社会。老舗が傾き、名門企業が沈んで行く。あたりまえと思っていた世界が根底から揺らいでいる今、常識、肩書など何の役にも立たないのだ。「実」と思っていた世界がことごとく「虚」に転じる中、興行というノールールの世界で、大物を口説き、あまたの問題イベントを仕掛けてきた著者の人生から学ぶものは多い。本書には現代の“無秩序”を軽やかに生き抜くための虚人の哲学がある。
目次
第1章 「虚人主義」のすすめ
第2章 本能を覚ませ!
第3章 千の修羅場をくぐる
第4章 悪魔をも受け入れる虚人精神
第5章 現実をマジックにかける
第6章 蕩尽から生まれた新たな虚業
第7章 宇宙の創造主を笑わすときを夢見て
著者等紹介
康芳夫[コウヨシオ]
1937年、東京西神田に駐日中国大使の侍医であった中国人の父と日本人の母の次男として生まれる。東京大学卒業。イベントプロデューサー。在学中から大物ジャズプレイヤーの呼び屋として活躍。モハメド・アリ招聘からネッシー、オリバー君など珍奇でセンセーショナルなイベントを仕掛け世を騒がせてきた鬼才である。また、出版では戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』をプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 新訳十二夜 角川文庫