集英社新書
江戸のセンス―職人の遊びと洒落心

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205008
  • NDC分類 589.3
  • Cコード C0221

内容説明

扇子職人の浅草文扇堂主人が語り尽くす、江戸職人、庶民のセンス、発想、そして粋のスピリット。江戸の職人は円周率も知らないのに、なぜ文様を描けたのか。「見立て」「のぞき」、そして江戸流の「粋」とは。江戸と京都の職人の違い。江戸庶民の通な遊び。江戸のデザインの特徴等々、江戸職人、庶民文化の生き証人とも言うべき荒井修の膨大な知識を、案内人いとうせいこうがとことん引き出す。江戸のセンスが身につく一冊。

目次

第1章 江戸職人のデザイン(1)技法と技術(「のぞき」―どれだけ描かないか;空き地のつくり方 ほか)
第2章 江戸職人のデザイン(2)見立て(「見立て」という文化;玉三郎丈の扇子 ほか)
第3章 職人の発想(日本独特の形に描く;色でどう見せるか ほか)
第4章 デザインで遊ぶ(お年玉袋、祝儀袋の世界;会触れ ほか)
第5章 職人の美意識(今の徒弟制度;親方と弟子 ほか)

著者等紹介

荒井修[アライオサム]
1948年東京、浅草生まれ。日本大学芸術学部卒業。荒井文扇堂四代目社長。桑沢デザイン研究所講師

いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。出版社勤務を経て、活字、音楽、舞台、テレビなど、ジャンルを超えて表現活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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T2y@

36
『品のいい粋』とは、小ざっぱりしている。小綺麗、小粋、などなど、やはり小さい事が大切。大きいのは野暮である。 いとうせいこうのナビゲートによる、扇子職人の小噺、小ネタ。多くは語らないが、知識と教養に溢れた了見がたくさん詰まっておりました。2019/11/26

さっちも

13
店をするにあたって半被をつくりたいと思ってる。 何気に積んどいた読みかけの本に大きなヒントがあるとは。2025/03/08

ぽっぽママ

6
さしがねの使い方を初めて知った。扇子のデザインの話も面白かったし、一月から十二月までの誕生色も素敵。例えば二月は恋待蕾、ふきのとうが土からふわって顔をだした色。江戸の粋に対するこだわりや感性、無くなってほしくないなと思います。2015/02/19

けん

4
★2.52019/10/06

acesmile@灯れ松明の火

4
江戸時代の総合センスの話かと思ったら「扇子」の話じゃねぇかwセンス職人がここまで自分の事を話すってのはおそらく珍しいと思う。しかし、専門的過ぎて(専門用語が多くて)よくわからんことが多かったwwでも実際の扇子のデザイのやり方が面白く、「ほほぉ」と思わずうならされた。意外と見たことのあるデザインも多く、「これってそういう意味だったのか」と思う内容もあり、新しい発見だった。橦木ってシュモクザメのしゅもくだよね。T字だし。2010/05/14

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