内容説明
悪党とは世の大勢に流されず異議を申し立てる者、という謂である。本書には各界の“悪党”が登場するが、ベースになっているのは、『PLAYBOY日本版』に掲載された「PLAYBOYインタビュー」の中から、足立倫行氏が自らインタビュアーとなったもののベスト・セレクションである。『PLAYBOY日本版』は、2009年1月号をもって、その33年の雑誌生命を閉じた。しかし、「PLAYBOYインタビュー」はこの雑誌のまさに生命線でもあった。言葉には、風化させてはいけないものがある。本書に登場する8人の言葉から、時代の「金言」を読みとっていただきたい。
目次
1 保阪正康(作家)
2 内田樹(神戸女学院大学教授)
3 佐藤優(起訴休職外務事務官、作家)
4 森達也(ドキュメンタリー作家)
5 島田裕巳(宗教学者)
6 田中森一(元・検事、元・弁護士)
7 溝口敦(ノンフィクション作家)
8 重松清(作家)
著者等紹介
足立倫行[アダチノリユキ]
1948年、鳥取県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。世界を放浪ののち、週刊誌記者などを経てノンフィクション作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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緋莢
16
『プロ野球「悪党」読本』のはじめにで、紹介されていて、興味を惹かれて、手に取りました。『PLAYBOY日本版』に掲載された、著者が行ったインタビューのベストセレクション。<悪党とは世の大勢に流されず異議を申し立てる者、という謂である。本書には各界の〝悪党”が登場する>とありますが、佐藤優、田中森一、溝口敦辺りはいいとして その他の人はあまり、〝悪党”という感じではなかったので タイトルに違和感はありました(続く2019/01/10
Koki Miyachi
9
「悪党の金言」というタイトルが全く内容と異なっていて裏切られたような気持ちになった。時代の個性派8人のインタビューが面白かっただけに残念。リアルに悪党の金言の本だったらもっと面白かったハズなのに。ま、あり得ないか。笑2016/08/22
Humbaba
5
対等ではない関係というのは基本的に長続きしない。特に、それが夫婦関係であればなおのことである。二人の内で一方だけが客観性等を評価する立場にあり、他方はそれに対してお伺いを立てる必要がある。最初のうちは耐えられたとしても、いずれ限界が来ることは自明の理であろう。2014/04/17
ポカホンタス
1
タイトルに惹かれた。中身は8人の気骨のある男性文化人へのインタビュー。月刊『PLAYBOY』に連載されたもの。かなりプライベートなところまで踏み込んだインタビューだが、良くも悪くも、男性週刊誌的スタンス。気楽な読み物。2010/05/05
塩屋貴之
1
それにしてもこれは錚々たる顔ぶれである。保坂さん、森さん、内田先生、重松さんの本は読んだことがあった。佐藤さんは名前とお顔は存じていたけれども、「外務省のラスプーチン」って怖ぇぇって思ってたw島田さん、田中さん、溝口さんはぜひ読んでみたいです。しかしよくこんなに集めたなー。インタビューとしての出来みたいなものはぼくには判断できないんだけど、引き込まれて一気に読んでしまったのは、書いておきたい。2010/04/26