内容説明
世間はおかしな物差しで人の価値を計ります。「狂った」世間の物差しを捨てよ、と命じても、世間は世間の物差しを捨てられない。だとしたら私たちは世間から逃げ出すほかはありません。それではどこに行けばいいのでしょう。理想の桃源郷なんてありません。どこに逃げてもいやな所ばかりです。だから「世逃げ」には、少々のテクニックが必要なのです。その行き先は?方法は?今を生きるヒントを説く。
目次
1 「世逃げ」のすすめ(世間は人間を商品価値で測っている;世間は「狂った物差し」で運営されている ほか)
2 「デタラメ」哲学(選んではいけないものを選んだ不幸;わが子の所有権はわたしにはない ほか)
3 「あきらめ」思考(家庭を「世逃げ」の避難所にしよう;正解は一つではありません ほか)
4 「いい加減」実践(ゆっくり歩けば見つかるすばらしいもの;重荷を持たず、急がずに歩こう ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒、同大学院博士課程を修了。気象大学校で二〇年間教壇に立つ。仏教を中心に宗教をわかりやすく説く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともとも
24
世間の柵のなかであくせくしたり、イライラしたり、執着したりと心が人が、傷つき、すり減らし合いながら生きている。いろいろな例をあげ、さらには世間を客観的に見ては、そんな世間に囚われず、何事もほどほどで、良い加減で、自分らしく、生きていける術が綴られていて、とても解り易かったと思います。 確かに世間で人が生きていることは、厳しいですが、だからこそ世間から離れ、強く、美しく、力を抜いて自分らしく生きることの大切さを感じてしまう。自分らしく、生きていく活力、与えてくれたかのような1冊で良かったです。 2015/06/16
やえもん
8
弁護士が足りないからと、法科大学院がつくられ、そこに入学し、いざ卒業してみると仕事がないという状況があったり、歯科医が多すぎて、開業してもやっていけないというような話をよく聞く。世間の評価に右往左往している人のなんと多いことか。弁護士になったはいいが、仕事がない。歯科医になったはいいが、仕事がない。こんな状況は、世間のいいなりになったせいだ。逃げろ!その方法のヒントを与えられます。人間を商品価値で選りわける世間の物差しでなく、でたらめな神の物差し、仏の物差しをよいわるいの判断放棄をすすめられます。2010/12/24
さすらい
6
自分だけの『心理空間』を作り、そこに逃げ込む。人生において自分に関わってくる物事の本質を見極め、無駄なものは省いて 最小限で省エネでエコロジーな人生を送る。逃げないことが必ずしも良いことではない。四苦八苦しながら逃げながらもみんな懸命に今を生きている。2016/01/30
大先生
5
世間の物差しは、金、カネ、かね!そんな世の中から逃げることを勧めている本です。ひろさちやさんの本は好きで何冊も読んでますが、比較的最近の本は、どれも似たような内容ですね(笑)。とはいえ、人生に疲れたとき、ひろさちやさんの本を読むとほっとします。ただ一つ気がかりなのは、拝金主義を批判している割にたくさん本書いて儲けている可能性が高いということ。(苦笑)2020/03/25
もくたつ(目標達成)
3
世の中の基準のことが書いてあった。2017/12/31
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