内容説明
医師不足、加速する高齢化、医療サービスの低下などから医療制度・医学教育の改革が叫ばれて久しい日本。だが制度改革の陰で、一番大事な「患者」が医療から置き去りにされる事態が起きつつある。著者はイギリスで医学教育を受け、その根幹をなす「患者中心の医療」という考え方を叩き込まれながら医師としてのスタートを切った。医師と患者がお互いを教育し、より良い医療を目指すイギリスの医学教育とは。人間味あふれる教授や医師、患者たちとのエピソードを交えて紹介する。
目次
第1章 命名の日
第2章 解剖実習の興奮
第3章 患者中心の医学教育
第4章 初めての診察
第5章 クリニカル・パートナー
第6章 エックス線写真を診ずして患者を診よ
第7章 前へ!
第8章 患者の役に立つということ
第9章 最後の関門
終章 偉大な先輩の足跡
著者等紹介
林大地[ハヤシダイチ]
1977年東京生まれ。慶応義塾大学文学部(中退)を経て96年渡英。英国高等学校課程修了後、ロンドン・キングス大学附属ガイズ・キングスコレッジ&聖トーマス医学校入学。基礎医学・放射線科学学士号取得、英国医師免許取得。同医学校附属病院初期臨床研修医、英ケント州メドウェイ病院勤務後、2006年より東京慈恵会医科大学大学院博士課程在籍。07年日本医師国家試験合格。同年4月より東京慈恵会医科大学附属病院初期臨床研修医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まりお
45
イギリスで医学を学び、医師免許を取るまでのエピソード。患者を診る、それを中心としたカリキュラムと実習体制。医学生1年目から現場を見て、患者を診て、コミュニケーションを積極的に学び、成長していく。患者から経験を得ていくカリキュラム、こんな教育を受けたかった。2017/06/10
neimu
1
最近医療関係の本は暗いのが多いので(医療崩壊系の)こういうさらりと前向きな内容は新鮮ですがすがしかった。2008/12/25
てれびん
0
昔読んだ。面白かった記憶があるので、また何処かで読み直したい
mukimi
0
外国の医学教育についてもっと知りたいと思った。2009/10/05
ねええちゃんvol.2
0
★★★★ よかった2019/09/01
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