集英社新書
プロ交渉人―世界は「交渉」で動く

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204193
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C0236

内容説明

ワールドカップ、オリンピック…。世界中を熱狂させるビッグイベントの裏では、「国際交渉人」たちの熾烈な駆け引きが展開されている。卓越した語学力と巧みな人脈形成力を武器にターゲットと見込んだ要人に接触し、自国に有利な状況をつくり出すのが彼らのミッションだ。交渉人として世界各国で幾多の修羅場を体験してきた著者が、知られざる世界の実相を明かす。その豊富なエピソードは、まさにコミュニケーション術の極意。とかく「遠慮がちで、交渉下手」と言われる我々日本人にとっての、有益な指針となる一冊である。

目次

第1章 交渉のワザ、交渉のツボ(決断力なしには進まない;交渉当事者双方の立場を熟知しておく ほか)
第2章 日韓ワールドカップをめぐるロビー活動五〇〇日(プロの交渉人にとってのモチベーション;国際交渉人としてのキャリア ほか)
第3章 語学力とコミュニケーション力(「007」にあこがれて;国際スペイへの第一歩は外国語をマスターすること ほか)
第4章 オリンピックで学んだ国際交渉術(デビューはモントリオール・オリンピック;組織委員会の記者会見で抗議デビュー ほか)
第5章 スポーツ組織の政治力学と国際交渉人の役割(叩くべきドアを見きわめる能力;本家意識だけでは、世界的な組織のリーダーシップは取れない ほか)

著者等紹介

諸星裕[モロホシユタカ]
1946年神奈川県生まれ。桜美林大学大学院教授。国際基督教大学卒業、ブリガム・ヤング大学大学院修了。ミネソタ州立大学で教鞭をとる傍ら、夏冬7回のオリンピック、サッカーワールドカップ、各種国際スポーツ大会の招致ロビイスト、放送コーディネーターなどを務める。また、日本企業の顧問として現地政府との交渉や地元住民対策なども行なう。テレビ・ラジオ等でコメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつJapan

5
【〇】回顧録で、交渉術をのばすにはこのテクニックを、という本ではありません。ネットワークの大事さと、事前の綿密な調査はここまでやらねばならない、というのがわかりました。2017/11/25

Humbaba

5
何に重きを置くのかは人によって変わってくる。成功法で攻めるのが正解の人もいれば、搦手をしなければいけないような相手もいる。そこを見誤ると、時間とお金をムダにした挙句に、評価を落とすという最悪の結果を招いてしまう。しっかりとした交渉を行うためには、そのような下調べと地道な人間関係の構築が重要な要素となる。2015/04/14

あおき

3
2002日韓WC開催が決まるまでの裏で繰り広げられた激しい交渉戦の話が面白かった。ロビー活動により日本は勝利を確信していたが、自国の劣勢を見抜いた韓国側がFIFA組織内の勢力争いを利用し共催案を持ち込んだとか。あっさり妥協した日本政府の弱腰も「引き分け」の一因らしい。ヨーロッパ理事に賄賂は逆効果だとか、賄賂は一度与えると請求にキリがないから与えないのが鉄則とか、とにかく面白い情報がありました。2012/12/12

たー

2
大舞台の裏側はこんなにもエキサイティング2008/04/15

ispanoman

0
オリンピックをはじめとした国際大会の舞台裏で国家とスポンサーの意向を受けてネゴシエートするプロ達の存在、その一人である著者の経歴について、分かりやすくまとめてある。柔道着のカラー化のなかで、なぜ青色が選ばれ、その色はフレンチブルーであることをしっかり覚えておきたい、競技で優勝者となるためには、競技の実力だけが決定力ではないこと、それが国際大会というものであることの象徴として。2014/12/08

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