出版社内容情報
いま危機に立つ日中関係を分析!
なぜ中国で反日感情が高まるのか。両国の歴史を検証しながら、日中間に横たわるさまざまな問題を分析し、中国側の学者とのシンポジウムの成果も取り入れつつ、反日・反中を克服する道を探る。
内容説明
近年、中国では反日感情が高まり、日本でも反中感情が芽生えている。経済的にはますます相互依存が深まっている両国で、いまなぜこうした現象が起きているのだろうか?近代以降の日中関係には、靖国神社参拝や尖閣諸島、歴史教科書といった個別の問題だけでは説明することのできない、長い歴史のなかで形成された複雑な国民感情が横たわっている。現代に影響を与え続ける日中の歴史をひもときながら、不毛な感情的対立を超え、東アジアの両国が共に発展しうる道程をさぐる。
目次
第1部 感情的反発としての反日と反中―狭隘なナショナリズムか(中国の反日騒動;日本の反中感情)
第2部 対日観と対中観のルーツを求めて(中華世界の安定から動揺、そして再興へ;日本の国民感情としての反中意識―羨望感の倒錯;中国の国民感情としての反日意識―蔑視観の倒錯)
第3部 共産党支配と経済的擡頭(国民を結束させるためには反日は不可欠;中国の市場経済への驀進は「脅威」か、「軽蔑」か)
第4部 争点とその行方(今日の反日と反中の対峙;本当に反日と反中を超克できるか)
著者等紹介
横山宏章[ヨコヤマヒロアキ]
1944年山口県生まれ。一橋大学法学部卒業。法学博士。中国政治・外交史専攻。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、北九州市立大学大学院社会システム研究科教授
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