集英社新書
脚本家・橋本忍の世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203059
  • NDC分類 912.7
  • Cコード C0274

内容説明

戦後日本でもっとも偉大な脚本家は誰かと問われたとき、それが橋本忍であると断言しても異論はないだろう。『七人の侍』、『羅生門』、『真昼の暗黒』、『私は貝になりたい』、『切腹』、『白い巨塔』、『日本のいちばん長い日』、『八甲田山』、『砂の器』…、本書が取り上げたこれらの作品は、映画史に燦然と輝く傑作であると同時に、その上映自体がある種の社会的事件でもあった。橋本忍本人へのインタビューをふんだんに盛り込みながら、当時の社会や人々の意識に大きなインパクトを与えた作品群の魅力に迫る、映画ファン必携の一冊。

目次

序章 橋本忍に魅せられて
第1章 『七人の侍』は誰が書いたのか
第2章 『羅生門』、ベネチアでグランプリ受賞
第3章 『真昼の暗黒』、冤罪青年を救う
第4章 BC級「戦犯」問題の代名詞『私は貝になりたい』
第5章 『切腹』、強大な権力に単身挑む
第6章 大学病院の異名となった『白い巨塔』
第7章 終戦の実相をもっともリアルに描いた『日本のいちばん長い日』
第8章 雪中行軍の明暗、鮮やかに描いた『八甲田山』
第9章 『砂の器』、殺人事件の背景にハンセン病の悲劇

著者等紹介

村井淳志[ムライアツシ]
1958年生まれ。名古屋市出身。東京都立大学大学院博士課程(教育学)単位取得退学。金沢大学教育学部教授。専門は社会科教育論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

2
橋本忍さんの作品を各作品で描かれた世界を調べることから論じています。 知らなかった作品もあり見たくなってAmazonへ行ってしまいました(笑)2019/11/25

FK

2
巻頭から黒澤明の『影武者』などを駄作と決めつけられると、ウウッとなってしまう。人それぞれだけれど以下のように著者は言う。/『羅生門』『生きる』『七人の侍』などの傑作を立て続けに生み出した黒澤明が、八〇年代以後なぜ、『影武者』『乱』などの壮大な駄作をつくり続けたのか、という疑問だ。(P.24)/この本で紹介されている9本は、私もすべて観ている。私にとってもそれは映画の時代だったのだ(『七人の侍』『羅生門』『真昼の暗黒』『私は貝になりたい』『切腹』『白い巨塔』『日本のいちばん長い日』『八甲田山』『砂の器』) 2005/09/23

しゅう

2
黒沢明が「影武者」から凡庸な映画作家になったのは、良い脚本家と組まなくなったからだと切り捨てる辛口評は、橋本忍にいかに傾倒したかの裏返しの表現である。「七人の侍」と「砂の器」、「切腹」などの章が読ませる。つくづく映画は脚本だなあと思ってしまうくらいだ。それにしても、改めて橋本忍の偉大さを再認識させられた。著者が映画関係者ではないところがある意味新鮮。 2012/10/24

tkm66

1
返す返すも『幻の湖』は辞めときゃよかった、と。2005/08/07

rinrin

0
【BOOK(2013)-251】!!!!!!2013/11/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18926
  • ご注意事項