内容説明
戦後六十年にわたって、ハイデガーをはじめとする西欧の哲学や思想に向き合ってきた、哲学者木田元。本書は、著者が培ってきた思想のエッセンスをわかりやすく開陳した、ユーモアと機智に富んだ一冊である。故郷、記憶、運命、笑い、人生行路の諸段階、死、理性、性格、読者、自然、戦争体験、遊び、そして時間―。人生にまつわる十三のテーマは、現代日本屈指の哲学者の目にどう映ったのか。古今東西の古典から、時にはテレビドラマや流行歌の一節までを交えて軽やかに語った、味わい深い人生の書。
目次
三木清と『人生論ノート』について
故郷について
記憶について
運命について
笑いについて
人生行路の諸段階について
死について
理性について
性格について
読書について
自然について
戦争体験について
遊びについて
時間について
それぞれの秋
著者等紹介
木田元[キダゲン]
1928年生まれ。東北大学文学部哲学科卒業。中央大学名誉教授。フッサール、メルロ=ポンティ、ハイデガー等を中心に、独仏の現代思想に関する幅広い研究と翻訳を続ける
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