内容説明
冷戦後の一〇年間、国連人道機関の一つであるUNHCRのトップとして世界の難民支援を指揮し、国際的に高い評価を得ている緒方貞子・前国連難民高等弁務官。頻発する危機や武力紛争の中で、彼女はどのように考え、決断し、行動したのか。同時多発テロ事件のあと世界はどこに向かおうとしているのか。「人間の安全保障」という考え方にはどんな可能性があるのか。―長時間のインタビューに関係者の証言をまじえて、その人と思想を生き生きと描き出す。自らの生い立ちを日米関係史に重ね、人道主義を力強く提唱した、アメリカでの講演『日本、アメリカと私―世界の課題と責任』を巻末に収録。
目次
序章 怒りを原動力にして
第1章 国連難民高等弁務官への道
第2章 「冷戦後」の始まり―クルド難民
第3章 「民族浄化」の中で―旧ユーゴ紛争1
第4章 国際政治と人道援助―旧ユーゴ紛争2
第5章 厳しさを増す人道援助―ルワンダ難民
第6章 紛争地域の再生に向けて
第7章 同時多発テロとアフガン難民支援
第8章 「人間の安全保障」に向けて
終章 イラク戦争、そして日本
著者等紹介
東野真[ヒガシノマコト]
1965年生まれ。87年、東京大学文学部卒業後、NHK入局。広島放送局、教養番組ディレクター等を経て、社会情報番組チーフ・プロデューサー。2001年制作のNHKスペシャル「難民と歩んだ10年~緒方貞子・国連難民高等弁務官」などで、NHKは国連報道賞最優秀賞を、また「テロはなぜ生まれるのか~緒方貞子ニューヨークで語る」でギャラクシー奨励賞を受賞
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