内容説明
古代中国を舞台にした小説で独自の世界を切り拓いた作家が、初めて試みるクラシック案内。メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」や、ベートーヴェンの交響曲第六番「田園」など、人生に元気をあたえる生命力のある曲ばかりを十曲選び、解説。豊富なCDコレクションの中から、同じ曲の聴きくらべをしてコメントし、おすすめ盤を紹介する。小説の構成にも似たパーツを緻密に考察し曲の全体像をつかむ独自の切り口は、よく知っている曲も「こんな曲だったのか」と新たな感動をあたえる。
目次
第1夜 メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲
第2夜 ベートーヴェン・交響曲第六番「田園」
第3夜 チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第二番
第4夜 ビゼー・「アルルの女」
第5夜 グリーグ・「ペール・ギュント」
第6夜 プロコフィエフ・「三つのオレンジへの恋」
第7夜 ムソルグスキー・「展覧会の絵」
第8夜 フォーレ・「エレジー」
第9夜 ブラームス・交響曲第三番
第10夜 ミヨー・「プロヴァンス組曲」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
14
1999年発行、集英社の集英社新書。9編。クラシックの音楽案内。著者の好みによる。本人もいうようにプロの評論家ではなく素人による選択だからできることであろう。毀誉褒貶がはげしい気もするが、それともそんなものなのだろうか2025/08/30
KAZOO
8
これも佐伯一麦さんと同じ集英社新書でクラシック音楽のことが書かれています。ただ内容は全然異なって、佐伯さんが40曲以上あったのですが、宮城谷さんは10曲に限定しています。しかも1曲について結構CDを何枚も紹介してその良し悪しを論じてこれは、音楽評論家的な本だと思いました。結構頑固な意見を持っていてそれなりに宮城谷さんの感想も楽しめました。2013/10/07
月華
6
図書館 1999年12月発行。宮城谷さんの人生にいかにクラシックが深くかかわってきたのか、というのが感じられました。読んでいると、どんな曲なのか聞いてみたくなりました。同じ楽譜から、指揮者や演奏家でまったく違う曲になるんだ、と思いました。「ラフマニノフ」の名前から、フィギュアスケートの浅田選手を思い浮かべてしまうくらい、私のクラシックの印象はフィギュアスケートです。2016/11/03
オールド・ボリシェビク
5
中国を舞台にした歴史小説を得意とする作家がクラシックについて語る。宮城谷昌光氏、クラシック音楽についてはかなり聞きこんでいるようで、思い入れが強い。作曲家の紹介でも、青年を紹介した後に「日本では天保何年~」などとつづるのが面白いと言えば面白い。青年期から作家を目指して切磋琢磨したころも、音楽は常の作家とともにあった。音楽は強い支えとなる。そんな音楽への感謝に満ちたエッセイだ。2025/11/28
hr
5
Apple Musicなどのサービスを利用している今なら、この本で紹介されている録音にもすぐアクセスできる、と読み直してみた。ベートーヴェンの「田園」でボールトの演奏を評価していることを、初読の頃は読み流していた。最近話題の「展覧会の絵」についての著者の考えが載っていないかと期待したが、作曲家評のみだった。2022/08/06
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- 和書
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