内容説明
夜な夜な出没するという火の玉『ホイホイ火』を調査するために、奈良入りした高耶と千秋。火の玉に殺された塩原の家に向かった高耶たちは、そこで妖怪にとりつかれた少女・なぎと出会った。なぎに寄生しているのは、戦国時代の茶釜の妖怪・平蜘蛛だった。なぎを救うために、妖怪を操る『信貴山の龍神』の正体を探ろうとする高耶たち。だが、宿敵・織田軍も、なぎを狙って動きだしていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
23
ある意味、とんでもない行動をしれっとした顔でする直江や千秋に突っ込む高耶さんと何だかんだで息が合っている千秋と高耶さんの言動に笑わされます。なぎちゃんを守ろうと頑張る千秋が微笑ましいです。しかし、直江の狂おしいまでの心情の吐露は予想していたものの凄まじかった・・・・・。淡々と打ち明けていたのが徐々に奈落へと突き落とされるような激情の激昂へと変貌する語りにただただ、圧倒。2012/01/11
みや
22
奈良編。土地が変わると戦国時代の出来事や伝承なども変わるので、毎巻ごとに違った顔を見せてくれる。メインで動くキャラも変わり、今回は千秋君お当番回だった。非常に嬉しい。なぎちゃんが主人公の少女漫画だったら、千秋君は相当にキラキラした王子だったはず。高耶君との喧嘩に近い言い合いは微笑ましくて、そのギャップで更に好きになった。今回は茶釜に全て持っていかれた松永久秀に今後期待したい。もりもりと歴史熱が上昇している。直江さんが過去語りをしてくれたので大体の様子は分かったけれど、景虎の内面が描かれないのでもどかしい。2018/05/28
フキノトウ
18
高耶が徐々に覚醒し始めましたね。どんどん頼もしくなってきました^^2013/12/27
枯伍
13
高耶、今度は千秋と組んで奈良へ。このコンビ好き。直江も途中参加でひとりお参りして昭和編ぐるぐるしてますが。眠れなくて直江の部屋行って絡んで寝落ちしてる高耶、なんかされてそうだw 全体的にほわんとやさしい雰囲気があるのはなぎの人柄か、直江がただ優しくあれた最後の巻だからか。譲について作為を否定したがる高耶だったが、残念ながら計画通りだよ…でも友情は本物だよね。直江と景虎の確執わかってて見守る千秋はやっぱりいい人。2018/01/03
カキ@persicape
13
「永久に許さないといったあの言葉を再び自分に投げつけるくらいならいっそーこの人が壊れてしまえばいい。ー触れさせない。渡しはしない。(誰の手にも....)」終盤のモノローグを読んだ時、ちゃぷちゃぷ水遊びをしていたはずの無垢な私の姿はそこになかった。どす黒い波に呑み込まれ一気に沈んだ(爆)爽やかな胸キュン、肌色のお色気、その程度の短絡的なものはいらん。400年どっろどろに絡まって解けないくらいがいい。その場にいるはずがない読友さん達がニヤニヤしている姿をはっきりと幻視した( ˘ω˘ )責任取ってよね(・Д・)2017/12/18