出版社内容情報
昭和30年代・東京。新橋駅近くのホール「レガーロ」には今宵もマリーの歌声が響いていた。閉店後、ボーイの朽木が戦死した友人の名を騙る男に襲われ、ホール係の加瀬とマリーが助けるが…。昭和編、始動!!
内容説明
終戦からおよそ十年。新橋駅近くのガード下にあるホール「レガーロ」では今宵もマリーの歌声が響き、ボーイの朽木が聞き惚れている。閉店後、朽木の前に戦死した彼の友人の名を騙る男が現れた。男に襲われた朽木を、ホール係の加瀬とマリーが助ける。一方、店の常連客である医大生・笠原は、龍に守られている後輩・坂口と知り合い…?夜叉衆が混沌の時代を駆ける!昭和編、始動。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
51
とうとう、泥沼愛憎の真骨頂でもある昭和編に突入しました。本編の毒物を呑み込み、嗚咽しながら自分のものとするような苦しみよりももっと辛いのだろうなと徐々に覚悟を決めていきますよ。相変わらず、変わらない主従に対し、最初の朽木君と加瀬さんのやり取りが好きだったためにあの結末はショックでした・・・。でも朽木君が自分の正体を知りたくないと叫んだのはあの人の思いもあったのかな。本編でも景虎とあの人は似ているからこそ、相容れなかったのだから・・・。そして相変わらず、ドヤ顔の高坂はムカついて殴りたくなってくる不思議(笑)2014/05/25
☆kubo
26
待ってました、昭和編。「少なくとも、俺への罪悪感を噛みしめている時間は、俺を想う時間だ。」って所で、ああ、あの直江が帰ってきた〜!と嬉しくなりました(笑)高坂や美奈子も早々と登場。先が楽しみです。読者がすでに知ってる未来に向かって書くのはどんな感じなのかな。2014/01/04
阿南
23
P70に悶えました。これこそ直江です!!読み始めるまでは怖くて怖くて・・・でも、思ったよりも二人ともいい感じでした。そしてマリーちゃんが可愛くて!高坂もいい味出してます!昭和編は直江の物語ですね。2014/01/08
猫又 うらは@本が読めない\(^o^)/
22
積読本も読んでる本もすっ飛ばして、読んでしまいました。。。悔いはない。 昭和の蜃気楼。ついにあの事件が文章化されてしまうということで、wktkしながらページをパラパラ読んでましたが、、マリー(綾子姉さん)の素晴らしい歌声が聞きたいです。 動いてる景虎様と直江が見たい。久しぶりに見たい。。。 もう、伏せきれない萌が溢れそうで困りますので、ここらで置いておきませう。 久しぶりに本シリーズを読み直したくなりました。 昭和編が終わる前に読みたい。でも積読本がいっぱいだっ。。。orz2014/01/03
枯伍
17
今回の宿体は幕末編に続いて年齢逆転主従。戦時中にあったことがうっすらとしかわからないが、鎖だ檻だとなにやら不穏な関係になってます。マリーこと晴家とはすっかり仲直りできたみたいでよかった。歌姫良いのう。朽木と美奈子が新キャラで絡んでくるんだね~高坂も年代順だと初登場になるのか。結末は確定してるので、なにがどうなってああなっていったのかを楽しんでいきたい。2017/10/11