内容説明
戦国時代、御館の乱に敗れ怨霊大将となった上杉景虎は越後に甦り、仇敵直江信綱と巡り会う。謙信公の命で仲間とともに怨霊退治の旅を続ける二人だが、柏崎の琵琶島城付近では怪しい出来事が起きていた。おなごの霊たちが武者軍団となって恨みをはらしに現れ、なかでもおんな怨霊大将と呼ばれる霊は「景虎」に恨みを持つという。景虎は妻・春姫の怨霊ではないかと、調査に乗り出すが…。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
11
一部、夜叉衆メンバーには受難でしたね(笑)現在では弟がよく観る東京カワイイTVやいつもすっぴんな私とは違い、弟はメイクするので男性の化粧は普通だと思っていましたがこの当時は一般的じゃなかったのね。化粧師、河鹿の化粧法は化粧の印象が大分、変わりました。いつも正義という言葉を口にする人には身構えてしまう感じるひねくれ者としては「皆、さりげなく、迷惑かけているあの人にもっと怒ってもいいのよ」と思ってしまいます。2012/04/03
枯伍
5
女の敵に天誅を!という恐ろしい姫たちの怨霊軍団の話と、景勝父・政景の怨霊が封印から解き放たれて暴れまわる話が交錯する。晴家のハレム(別名姫君の奴隷)は楽しそうだねえw 尻に敷かれてるがwww にしても、残響は毘沙門弓が大活躍だなあ。景虎・直江主従も大体基本の形にととのってきたような。2012/12/25
香
3
表紙の景虎が可愛い。今回は姫がいっぱい。みんな死人だけど。晴家は可哀想でしたが、女の子集団の可愛らしさも出ていて一服感がありました。でもやっぱり夜叉衆をいちばんときめかせたのは女装の景虎だったというオチ。惚れそうだったーと言った晴家はオープン、直江はムッツリ。と性格の違いも出ていて笑えた。上杉家って結構込み入った親戚関係なんですね。景虎違いで最後は謙信が後始末してくれて良かった。2018/01/11
チカチカ
3
久しぶりに再読。表紙の景虎がかわいらしくて好きなイラスト。おなごの怨霊武者軍団がおなごに悪さをした男連中に天誅を加える事件が発生。晴家の逆ハーレム、景虎様(と勝長)のお化粧・女装姿にクラクラした夜叉衆チョロい(笑) 宇佐見定満、長尾政景といった謙信公時代の武将の名前はこれで覚えた気が……。枇杷島姫の想いの先の『景虎』があちらだと気がつかないのがちょっと不思議でしたけど。つばきが好きだな~。2016/04/24
ロェント
3
再読。この巻はやっぱり景虎様の女装とそれにまんまと魅せられる直江が見どころではないでしょうか。あとは何気に姫たちにこきつかわれても、それを甘んじて受け入れる晴家の育ちの良さを感じました。2013/01/02