内容説明
「希望が持てない」「働けない」には理由がある。親が変われば、子どもが変わり、格差社会も変わる。本書は、格差社会の拡大に、人としての怒りを持ちつつ、子育ての後ろにある「時代」を深く感じ取るということと、その先行きをある程度見通していることが親として大事だという立場で書かれている。
目次
第1章 格差社会では、なぜ子育てがむずかしくなるのか?(一度転んだら、どこまでも落ちていく日本の格差社会;「わが子に力をつける」と「格差社会を変える」の両刀使いで ほか)
第2章 なぜ格差社会になってしまったのか?(自由な経済競争は、労働者の待遇を悪化させることが多い;世界恐慌の反省から、国が経済をコントロールするようになった ほか)
第3章 格差社会の中で、子どもに何をしてやればいいのだろう?(「格差社会はおかしい」と言える大人になろう;人間の平等を考えつづけている経済学者・セン ほか)
第4章 格差社会で夢が持てず、やる気がでない子どもたちへの処方箋(受験社会にいると、将来に夢を持ちにくい;日本や世界の大きな流れと自分は関わっていると実感させよう ほか)
第5章 子どもたちに善悪をはっきり言える大人でありたい(はっきりした価値観を言える大人に;いまの社会では一流大学を出ないと、落ちこぼれるのか? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
22
途中まではいいことを書いていたけど、「ドイツや日本のような国が植民地の奪い合いをしたため、第二次世界大戦を引き起こす結果となった」という、史実に反する内容が書かれていたので、どん引きでした。「その人のために何か役に立てることができたときの方が、生きる喜びを手に入れられる」とか、いいこと書いているのに、非常に残念です…。2014/07/04
poppo
2
共感力と自己肯定感を持ち、誰かの役に立っているという生き方をすること。それが格差社会でも幸せに生きて行く方法であり、みんなが幸せになれる社会を作っていくことであり。2014/07/08
kozawa
0
格差社会否定の立場で生きよう的な感じが全体にするんだけど、子育て論としては読んで違和感は少ない方という以上の感想はやめておこう…。2012/12/01
はばねろ
0
先生の考え方に共感した 私でも格差社会を変える力を持っているのかと思わせてくれた2011/10/29
緑のたぬき
0
異質なものへの共感能力、自分で人生を作っている実感、狡猾な立ち回り力ではなく、正義感や本質的に社会をより良くしていこうという意識。これからの日本で生きていくのに必要な要素。2020/01/20