出版社内容情報
異国の少年たちの物語のはずが、これは、“ぼくたち”の姿だ――。デビュー作「甘露」が芥川賞候補になった新鋭、待望の初小説集!異国の少年の物語だけど、これは、“ぼくたち”の姿だ――。デビュー作「甘露」がいきなり芥川賞候補になった新鋭が、想像力を飛翔させた待望の初小説集!
闘鶏場で胴元を務める父親が、悪魔から村を守る祠をつくる責任者となった日から、ベニグノの周囲は少しずつ変わり始めた。幼なじみのグレッツェンの大切な鶏が殺され、島で殺人事件が起こり、地震で祠が倒壊し――。東南アジアの島の少年を襲う熱くて不穏な暴力を描いた傑作。(「蹴爪(ボラン)」)
13歳で出会ったぼくたちは26年間、いつも地元のサッカーチームを応援するためにスタジアムに通ってきた。苦難を抱えた3人と一緒にいるため、ぼくは嘘をつき続けている――。甘酸っぱくてやるせなくて、でも忘れたくない、ヨーロッパの島で巻き起こる青春小説。(「クイーンズ・ロード・フィールド」)
蹴爪
クイーンズ・ロード・フィールド
水原 涼[ミズハラ リョウ]
著・文・その他
内容説明
「蹴爪」闘鶏場で胴元を務める父親が、悪魔から村を守る祠をつくる責任者となった日から、ベニグノの周囲は少しずつ変わり始めた。幼なじみのグレッツェンの大切な鶏が殺され、島で殺人事件が起こり、地震で祠が倒壊し―。東南アジアの島の少年を襲う熱くて不穏な暴力を描いた傑作。「クイーンズ・ロード・フィールド」13歳で出会ったぼくたちは26年間、いつも地元のサッカーチームを応援するためにスタジアムに通ってきた。苦難を抱えた3人と一緒にいるため、ぼくは嘘をつき続けている―。甘酸っぱくてやるせなくて、でも忘れたくない、ヨーロッパの島で巻き起こる青春小説。
著者等紹介
水原涼[ミズハラリョウ]
1989年、兵庫県生まれ。鳥取県出身。北海道大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。2011年に「甘露」で第112回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作が第145回芥川龍之介賞候補作になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
あじ
おかむら
ショコラテ
ささやか@ケチャップマン