講談社現代新書<br> 生命誕生―地球史から読み解く新しい生命像

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講談社現代新書
生命誕生―地球史から読み解く新しい生命像

  • 中沢 弘基【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882620
  • NDC分類 461.6
  • Cコード C0240

出版社内容情報

「生命はなぜ生まれ、なぜ進化し続けるのか?」。生命科学最大の謎を初めて解き明かしたサイエンスミステリーの傑作。一気読み必至!「生命の起源」は誰でも一度は抱く疑問で、その謎への挑戦は科学ロマンの一つである。ソビエト連邦の生化学者アレクサンドル. I. オパーリンの著書『生命の起源』(1924)に始まる、生命の起源を探る研究は有機化学の一分野として確立し、タンパク質や核酸がどのような化学反応を経て“非生物的に”合成されたか、を探る研究が積み重ねられてきた。
 しかしながら、こうしたアプローチには「環境の変化と自然選択」という進化論の重要な視点が希薄であり、物理学、化学的にも説明のできない不十分なものだった。
物質・材料研究機構で、粘土鉱物を研究していた著者は、生命の源となる分子の誕生には、地球に大量に飛来した隕石が深く関わっており、しかも、生命誕生のプロセスは海中ではなく、地中の奥底深くで行われた可能性が高いことを、隕石衝突を模した実験で見事に証明した。
「生命はなぜ生まれ、なぜ進化し続けるのか?」。きわめて原初的な問いかけに対して、科学的かつ論理的に明晰に答えた、知的好奇心を刺激するエキサイティングな作品である。

生命の起源を探る研究を進めていくと、物理や化学の論理だけでは説明できない、さまざまな謎に直面します。なぜ岩石や鉱物ばかりの原始地球に炭素や水素でできた有機分子が出現したか? しかも、アミノ酸や糖など生物をつくる基本的な有機分子はみんな、なぜ水溶性で粘土鉱物と親和的なのか? なぜ、それらがタンパク質やDNAなど高分子に進化したのか? いずれもよく知られた事実ですが、「なぜそうなのか?」は今の物理や化学では説明できていません。生命の起源や進化に関する“なぜ?”には、生物学、物理学、化学など個々の専門分野の常識では答えられない謎がたくさんあるのです。その最たるものは「なぜ、生命が発生して、生物には進化という現象があるのか?」という根源的な命題です。(本書より)

第一章 地球「ダイナミックに流動する水の惑星」
第二章 なぜ生命が発生し、生物は進化するのか
第三章 「究極の祖先」化石の証拠と遺伝子解析
第四章 生命の素材 有機分子の生成と自然選択
第五章 アミノ酸からタンパク質へ 
第六章 生命機能の成立 個体、代謝、遺伝の発生
第七章 生命は地下で発生、海洋に出て適応放散した


中沢 弘基[ナカザワ ヒロモト]
著・文・その他

内容説明

読み始めたら止まらない46億年の時空をめぐる壮大なサイエンスドラマ。

目次

第1章 ダイナミックに流動する地球
第2章 なぜ生命が発生したのか、なぜ生物は進化するのか?
第3章 “究極の祖先”とは?―化石の証拠と遺伝子分析
第4章 有機分子の起源―従来説と原始地球史概説
第5章 有機分子の起源とその自然選択
第6章 アミノ酸からタンパク質へ―分子から高分子への進化
第7章 分子進化の最終段階―個体、代謝、遺伝の発生
第8章 生命は地下で発生して、海洋に出て適応放散した!

著者等紹介

中沢弘基[ナカザワヒロモト]
1940年長野市生まれ。物質・材料研究機構名誉フェロー。日本地球惑星科学連合フェロー。元東北大学大学院理学研究科教授、元無機材質研究所総合研究官、元日本粘土学会会長。主な受賞歴:日本結晶学会賞(1978年)、科学技術庁長官賞(1992年)、井上春成賞(1998年)、全国発明表彰発明賞(1999年)、産学官連携功労者表彰経団連会長賞(2006年)。褒章:紫綬褒章(X線導管を用いた走査型X線分析顕微鏡の発明)(2000年)。叙勲:瑞宝中綬章(2011年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tetsu

33
★3 地球が冷却してゆく過程でエントロピーが減少するということにはちょっと疑問が。地球が冷えることで熱分布が均質に近づくことがエントロピーの増大と思うけど。 それはさておき、地球の歴史を論理的に推測し、検証実験を行い、それを証明するという非常に科学的手法で、生命誕生の謎に挑んでいるのはとても素晴らしい。 ただ、途中までである。 アミノ酸のL体D体のあたりから細胞膜や遺伝についてはさらっと流してどうも怪しい。このあたりが一番知りたいところである。 やはり私が生きているうちに生命の謎が解けることはないのか。2021/12/10

書斎六尺

23
これまで広く信じられた「太古の海は生命の母」や「宇宙起源説」等の生命起源論とは全く異なり、生命発生と進化を一連のものとし、46億年全地球史と一体・直結したものとして捉えている。また生命発生と進化がなぜ起きたのかその物理的必然性を熱力学第2法則に論拠し、生命はエントロピーの減少である事から解き明かしている。この刺激的で斬新な説に大いに驚愕し胸躍りワクワクさせられた。また実験により補強された説や要所要所に配された図が非常に効果的であった。DNAの複製・転写・翻訳機能の進化の過程などはこれからの研究を待ちたい。2014/06/27

壱萬弐仟縁

19
表紙を捲ると地球軽元素進化系統樹が出てくる。46億年の進化過程が一枚の図式で表現されている。進化の本質は変種の出現とその選択(4頁)。 図や注が豊富で、論文のようでいて、漫画に写真もあるなど、多くの読者層に支えられる重版も納得の構成。内容はかなり素人には高度に感じた。有機化学の知識がないと、第5章は厳しい。北極の移動(37頁)というのは、 昨今の温暖化で北極海の氷が溶ける問題を考えるヒントとなる(37頁)。 5億年前とかの自転はどうだったのか、ロマンを感じさせる。 2014/09/06

Anthony

12
長年の謎に正面から答えてくれた初めての本。どうして生命が生まれたのかについて、真摯に物理、化学の視点から専門外の人にも分かるように説明されていてとても面白い。学生時代に知識からは相当変わっているんだろうな、かれこれ20年だし。46億年の生物の歴史と銘打って10ページくらいで20億年進んでしまうような本とか、いきなり結論に飛躍して訳が分からない本でがっかりしてきた人にはお勧め。もう20年経つとまた違う結論にうのかもしれないけど、こういう切れ味でみんなに理解できる形で説明できる本はもっと世にあってほしい。2018/09/09

もりの

9
すごいなあ、とは思うけどとりたてて興味がわかなかった2017/03/14

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