講談社現代新書<br> 自分を愛する力

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講談社現代新書
自分を愛する力

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881982
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なぜ僕は生まれつき手足がない自分を肯定することができたのか。息子として、教師として、親として、自己肯定感の育まれ方を考える。

なぜ僕は、生まれつき手足がないという障害を受けいれ、苦しむことなく、かつ明るく生きてくることができたのか――。乙武さんがたどりついたのが「自己肯定感」という言葉。「自分は大切な存在だ」と思う、この「自分を愛する力」について、息子として両親の愛に満ちた子育てを振り返り、教師として現代の親子が抱える問題を見つめ、父親として自らの子育てを初めて明かしながら考察していく。『五体不満足』著者による初の新書。

【著者紹介】
1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に上梓した『五体不満足』が多くの人々の共感を呼ぶ。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、東京都新宿区教育委員会非常勤職員、杉並区立杉並第四小学校教諭など歴任、教育への造詣を深める。また教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』が映画化され、自身も出演(2013年3月、東宝系にて公開)。続編小説『ありがとう3組』も刊行された。おもな著書に『65』(幻冬舎文庫・日野原重明氏との共著)、『だから卜は学校へ行く』(講談社文庫)、『オトことば。』(文藝春秋)、『だからこそできること』(主婦の友社、武田双雲氏との共著)があるほか、『オトタケ先生の3つの授業』(講談社)など子ども向けの作品も多数。また、ツイッターを通じて発信する力強いメッセージが注目を集めている。

内容説明

息子として―両親の愛に満ちた子育てを振り返り、教師として―現代の親子が抱える問題を見つめ、父親として―自らの育児を初めて明かす。対談「自分を愛せない人への処方箋」も収録。

目次

第1章 息子として(「かわいい」;“応援団”結成 ほか)
第2章 教師として(スポーツから教育へ;会議室じゃない ほか)
第3章 父親として(二匹の怪獣たち;第一子誕生 ほか)
自分を愛せない人への処方箋―対談・乙武洋匡×泉谷閑示(精神科医)(自己肯定感とは「健全な自己愛」;まやかしの言葉「あなたのためを思って!」 ほか)

著者等紹介

乙武洋匡[オトタケヒロタダ]
1976年、東京都生まれ。大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)がベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、東京都新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を歴任、教育への造詣を深める。都内で、地域との結びつきを重視する「まちの保育園」の運営に携わるほか、2013年3月には東京都教育委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

再び読書

52
どうも字面の自己肯定感というのがどうもしっくりこない。しかし、ただただ両親の心の大きさに脱帽。自分たちがどう感じるか?子供はどう感じるか?を比較して子供の感じ方に気づくのは、やはり只者ではない。何故ならその教育の結晶また、薫陶により乙武洋匡という人が育まれていたという歴然とした事実がある。是非「ありがとう3組」も読みたい2014/01/27

AKIKO-WILL

52
五体不満足の著者乙武洋匡さんの本!生まれつき障害を持ちながらも自分を受け入れ、苦しむ事なく人生を謳歌している著者。そういう風になれたのは両親の愛と自己肯定感。自己肯定感とは自分は大切だ。自分はかけがえのない存在だと自分自身を認める気持ち。自分を愛する力が著者の人生を支えてきたと。そうなるには親が子ども対してどう育てていけば良いのか?息子として、教師として、父親として、色んな角度から語る著者。もう二児の父親なんですね。金子みすゞさんの詩を一部「みんなちがって、みんないい。」このメッセージがとても良かったです2014/01/01

超運河 良

46
自分を愛することは、全ての批判をやめること。自分自身の思考で自分を怯えさせないこと。ほかの誰もなく自分の思い込みや新しい考え、世間での常識という考えで影響されて恐れを抱いている。地震について怖がる人はほとんどいないけど自分自身の思考で自分を怯えさせてる。自分のことを愛せないで悲観的にいてもそれを思い込んで選択してきただけであって、その考えが違うとなれば今までの人生の力が無効になり自分を愛せる素敵な人生になる。どちらも容易に選択できる。好きなものを触りたくなるのは人間の本能。毎日自分に触りたくなる選択こそ愛2015/11/11

いずむ

40
乙武さんという人の言葉だからこそ、説得力がまるで違う。ボクも、ないものねだりより、あるものを並べる方が、簡単で、幸せに近いと思う。できないコト、持っていないモノ、あって当たり前だ。だからみんな「だけどこれならできる」を探して生きてるハズだ。マイナスの見方しかしなければ、"乙武洋匡"はないものだらけだ。だけど彼の文章は、彼自身に、またボクの中にどれだけたくさん"ある"かを教えてくれる。みんなが"1になる"コトが大事なんじゃない。必要なのは、誰もが、自分自身を含めて、"1である"と認めるコトだと、ボクは思う。2013/04/21

それいゆ

38
「自分のことを好きになりましょう!」私はこの言葉をずっと子どもたちに言い続けてきました。良いところ、弱い自分、すべてを含めた自分を好きになることが、まさにこの本のタイトルの「自分を愛する力」なのです。乙武さんの考えには全面的に賛同しますが、「みんなちがって、みんないい」については、「世界にひとつだけの花」と同じ空気が漂うため、これを強調することには危惧しています。一人一人の個性を大事にすることは当然なのですが、何をしてもいい、人と違ったことをするのがいい、と勘違いする親や子がいるのも事実です。2013/06/07

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