• ポイントキャンペーン

人類文明の黎明と暮れ方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062807005
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

「文明」とは何か。なぜ必ず滅ぶのか。衰亡の原因はいつも繁栄のなかに隠れている

直立歩行のリスクが、ヒトに「文化」をもたらした。いくつもの絶滅を乗り越えて地球上に拡散した人類が、農耕というイノベーションを経て築いた多様な文明。シュメールからローマまで、その長大な歩みを通観し、現代文明が直面する危機を考察する。

■ヒトの誕生から古代地中海世界まで。長大な文明史の「見取り図」。
著者の青柳正規氏は、35年以上、おもにイタリアの遺跡の発掘に携わり、文明を「手触り」で理解してきました。本書では、メソポタミアの最初の都市文明・シュメールや、従来の文明観に大きな変更を迫っている「古代アンデス文明」、著者自身が現在手掛けているローマ帝国の遺跡・ソンマ=ヴェスヴィアーナの最新成果など、文明・文化の「多様性」に着目し、人類の歴史の大部分を占める「古代」を通観します。

■いくつもの絶滅を乗り越えて、人類は多様な社会と文明を生みだしてきた!
約600万年前、直立二足歩行へと移行した人類は、これまでにいくつものリスクを克服してきました。ホモ・エレクトゥスとホモ・サピエンスによる2度の「アウト・オブ・アフリカ」、現生人類に近い思考能力を持ちながら絶滅したネアンデルタール。私たちは、いかにして危機を乗り越え、環境に適応し、地球上のあらゆる陸地に拡散して、文明を築くようになったのでしょうか。

■どんなに栄えた文明も必ず滅ぶ。現代文明が見失ったものとは?
「文明の進歩」を測る物差しは何か。現代人はなぜ、過去への時間認識が縮小し、「歴史」への感覚が鈍ってしまったのか――。廃墟と化した遺跡には、私たちの現在を知り、未来を考えるヒントが隠されています。

序章 文明史を学ぶということ
第1章 ヒトから人類へ
第2章 農耕というイノベーション
第3章 文明の誕生
第4章 多様な文明の隆昌
第5章 古代地中海文明


青柳 正規[アオヤギ マサノリ]
著・文・その他

内容説明

直立歩行のリスクが、ヒトに「文化」をもたらした。いくつもの絶滅を乗り越えて地球上に拡散した人類が、農耕というイノベーションを経て築いた多様な文明。シュメールからローマまで、その長大な歩みを通観し、現代文明が直面する危機を考察する。

目次

序章 文明史を学ぶということ
第1章 ヒトから人類へ
第2章 農耕というイノベーション
第3章 文明の誕生
第4章 多様な文明の隆昌
第5章 古代地中海文明
おわりに―文明が滅びるとき

著者等紹介

青柳正規[アオヤギマサノリ]
1944年大連生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院博士課程中退。文学博士。東京大学文学部教授を経て、現在、国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、東京大学名誉教授、日本学士院会員。おもな著書に『エウローパの舟の家』(東京大学文学部刊、地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(中央公論美術出版、マルコポーロ賞・濱田青陵賞)、『皇帝たちの都ローマ』(中公新書、毎日出版文化賞)など。2006年に紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

11
こんな面白いシリーズがあったとは…。人類の成り立ちから4大文明の発生した場所の地理的条件等も加味してゆく。著者の専門ではない分野にやや踏み込んでいるせいか執筆の段階で発見がなされていなかったのか、人類の腸の進化など、もっと踏み込んでくれても…と思うシーンは少しある。まぁ、面白いし、とにかく面白いのでいいんですけど。全巻通読してもいいくらい。満足!2020/11/25

ピオリーヌ

6
著者は国立西洋美術館館長としても著名。専攻はローマ史。記述はヒトの二足歩行から始まり、農耕の開始・普及、文明の誕生と順を追って進む。農耕に関する記述では『銃・病原菌・鉄』が脳裏によぎる。著者は40年にわたって遺跡調査に携わってきただけあって、最終章の地中海域での現地調査に関する記述が一層刺激的である。2020/07/27

デューク

5
講談社の創業100周年記念出版として発行された、全21巻の人類の歴史。第0巻は、直立歩行から出アフリカ、文明の誕生、ローマ帝国まで。 縄文土器が世界最古の土器である理由、三内丸山遺跡の人類史上の意味、古代文明から今に続く権力の手に入れ方、アンデス文明が他の文明と決定的に違うところ、などなど。個々の歴史事実への言及は少なく、ある程度の知識を前提として、それらがもつ歴史的意義について語る一冊。歴史初級者には少し難しいが、中級者以上には読むたびに新しい発見のあるシリーズ。いちおし2017/10/29

イーダ

5
なんか、大学の一講師の講釈みたいな本でした。面白い話もあったけど、個人の感情が入りすぎてるし、言い回しも解りづらい。2013/11/27

syota

4
このところ小説ばかり読んでいたので少し学問でもしようかと(藁、図書館で目についたこの本を手に取った。ヒトが猿の祖先と別れてから農耕という一大革命に至るまでの部分は、近年の研究成果も踏まえて説得力ある記述が続き、興味を持って一気に読んだ。しかし古代文明の部分は、メソポタミア文明を除くと記述が平板で突っ込み不足に感じる。頁数の制約もありやむを得ないとは思うが、その文明の勃興から隆盛、衰退、滅亡に至るドラマをもっと味わいたかった。2014/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/499255
  • ご注意事項