講談社文庫<br> メルトダウン―ドキュメント福島第一原発事故

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講談社文庫
メルトダウン―ドキュメント福島第一原発事故

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  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062774604
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0130

出版社内容情報

講談社ノンフィクション賞受賞作が刊行1年で早くも文庫化。東電ビデオ会議や脱原発を目論む経産省官僚の陰謀など新事実を大幅加筆「日本の『ベスト&ブライテスト』が誕生した」(ノンフィクション作家・野村進氏)、「これぞ調査報道の真骨頂」(作家・重松清氏)。第34回講談社ノンフィクション賞で、選考委員が絶賛した調査報道ノンフィクションが全面バージョンアップされ、文庫化された。ビデオ映像で明らかになった東電の杜撰な事故対応、脱原発阻止を目論む経産省官僚の陰謀などの新事実を大幅加筆した。
(本書より)「メルトダウンしていたのは、原発の炉心だけではないのだ。原因企業である東電の経営者たち。責任官庁である経産省の官僚たち。原子力安全委員会や保安院の原発専門家たち。原発爆発企業の東電に自己責任で2兆円も貸しながら、東電の経営が危うくなると自分たちの債権保全にだけは必死な愚かな銀行家たち。未曾有の国難にもかかわらず、正気の沙汰とは思えない政争に明け暮れた政治家たち。いずれもメルトダウンしていた。エリートやエグゼクティブや選良と呼ばれる人たちの、能力の欠落と保身、責任転嫁、そして精神の荒廃を、可能な限り記録しよう。それが私の出発点だった」
本書は2012年1月に出版された『メルトダウンドキュメント福島第一原発事故』を全面的に増補改訂したものである。政府事故調や国会事故調など明らかになった新事実と、貴重な一次資料となった東京電力のテレビ電話会議(2012年8月開示)のやりとりを加えて、第1部「悪夢の一週間」を大幅に加筆した。文庫化に伴い、「第4部 静かなる反動」「第5部ゼロの攻防」を新たに書き下ろし、民主党惨敗までの経緯を詳述。原発阻止を目論み、なりふり構わぬ陰謀を仕掛ける経産省官僚とそれに翻弄される民主党政権を克明に描いた。
★メディア絶賛!★
福岡伸一氏(青山学院大学教授・生物学者)「あのとき一体、為されるべきことの何が為されなかったのかを知るための一級資料」(2012年3月11日 朝日新聞書評)「爆発する原発を映すテレビの前で『うわーっ』とうめいて頭を抱える斑目春樹・原子安全委員会委員長。操作ミスから3号機を爆発させてしまった作業員。『脱原発』への向かう菅直人首相を追い落とした経済産業省の官僚たち・・・・・・。責任の転嫁と情報の混乱によって危機が連鎖していくさまは、並みのパニック映画より怖い。しかし、これは実際に起きたことなのだ」(2012年3月11日西日本新聞『3・11を読む』)

第1部悪夢の1週間
 第1章 3月11日午後2時46分
 第2章 全電源喪失
 第3章 放射能放出
 第4章 原発爆発
 第5章 日本崩壊の瀬戸際
 第6章 まだそこにある危機
第2部覇者の救済
 第7章 緊急融資
 第8章 救済スキーム
 第9章 潰された自由化
 第10章 インナーの攻防
第3部電力闘争
 第11章 仕組まれた原発停止
 第12章 サミット深夜の激論
 第13章 菅降ろし
 第14章 政権崩壊
第4部静かなる反動
 第15章 鉢呂の蹉跌
 第16章 消えた債権放棄
 第17章 秘密会合
第5部ゼロの攻防
 第18章 東電落城
 第19章 再稼働
 第20章 ゼロの攻防
 エピローグ
初版あとがき
文庫版あとがき
注と情報源
参考文献


大鹿 靖明[オオシカ ヤスアキ]
著・文・その他

内容説明

日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、三千万人避難の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか?東京電力ビデオ会議の内幕、脱原発阻止の陰謀をしかける官僚など、衝撃の新事実を大幅加筆して文庫化。第34回講談社ノンフィクション賞受賞作。

目次

第1部 悪夢の1週間(3月11日午後2時46分;全電源喪失;放射能放出;原発爆発;日本崩壊の瀬戸際;まだそこにある危機)
第2部 覇者の救済(緊急融資;救済スキーム;潰された自由化;インナーの攻防)
第3部 電力闘争(仕組まれた原発停止;サミット深夜の激論;菅降ろし;政権崩壊)
第4部 静かなる反動(鉢呂の蹉跌;消えた債権放棄;秘密会合)
第5部 ゼロの攻防(東電落城;再稼働;;ゼロの攻防)

著者等紹介

大鹿靖明[オオシカヤスアキ]
1965年、東京生まれ。早稲田大学卒業。ジャーナリスト。『メルトダウン』(2012年)で第34回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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レアル

94
3月11日に起きた地震発生から民主党崩壊までを描いた原発事故の舞台裏ドキュメンタリー作品。ただこの本は冒頭に「これは愚かな人間たちの物語である」と書かれてあるように、事故云々よりも政府の対応、そして権力闘争で、国民の利益よりも企業利益を優先させている現実等、日本のモラル低下を感じさせる人間ドラマの作品である。少し偏った意見も中にはあるが、興味深い一冊だった。2014/04/05

AICHAN

46
図書館本。「3.11」の福島第一原発事故をドキュメンタリー筆致で描いた労作。本当によく取材している。東電が予想していた津波の規模は高さ5.7メートルだったが、「3.11」の3日前には貞観大地震の記録から「高さ15メートルを超す大津波が起きる恐れがある」と東電幹部に報告されていた。それを東電は無視した。地震が起こってからも福島第一では冷却水のバルブを人為的に閉めるなどのミスをしていた。福島第一原発事故は正真正銘、人為的なミスが招いた大事故だったのだ。なのに東電は自社による賠償を頑なに避けようとした。醜悪。2020/04/13

goro@80.7

36
5年も経ってからメルトダウンでしたと報告する東電。原発推進を止めない東電に官僚。これを読むと皆さん最高学府を出ている方たちばかり。保身や責任回避、私利私欲に走る輩のなんと多い事か。政治家になる方はそんな相手に太刀打ちできる資質を持った人でないとやれんわな。魑魅魍魎が跋扈する伏魔殿。シワ寄せはいつも弱いものへと流れて行く。原発事故も恐ろしいけど選良たちの政策や方針も気を付けないと大変な事になりそうで怖い。国会議員の体たらく映像を見るとこんなの与するのは簡単だわな。やめてほしいわ。2016/03/18

James Hayashi

32
講談社ノンフィクション賞受賞作。福島第一原発事故を多くの関係者から聞き取り立体化したもの。直接の事故の様相は3分の1ほど。 管首相、勝俣東電会長などを無能な人間と槍玉にあげている。その他は事故直後に巨額の融資をした都市銀行のおびえ、原発被害者への賠償の免責などの政府の姿勢、東電の考え方、浜岡原発停止要請までの舞台裏、ストレステストの導入、政権崩壊、広告の必要のない電力会社の莫大な宣伝費の意味、官僚や民主党の言動などがまとめられている。東電幹部は事故後も加害者としてではなく被害者意識であったのは腹ただしい。2020/03/24

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29
タイトルから読んでおくべきだと思って手に取りました。期待以上に良い本でしたので読んで良かったと思います。おすすめです。震災当日から、垂れ流されるように多くの報道が続いて、だんだんと伝わる情報が減りながら今日に至っていますが、漫然とそれらの情報を受け取りながら、中には興味を刺激される話題もあったものの整理して深く考えることは無しに来てしまっていました。この本は、あらためて、何が起こっていたのかを順序だてて整理してくれているという点で非常にためになりました。か厳しい批判もありますが客観的であると思いました。2015/11/06

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