講談社文庫
謎〈007〉―桜庭一樹選 スペシャル・ブレンド・ミステリー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062773683
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

毎年素晴らしいブレンダーがお届けする「謎」シリーズ。今年の選者は、桜庭一樹。無類の読者家は、どんな香りのアンソロジーを編む?読書家で知られる桜庭一樹氏が悩みに悩んで厳選した、七つのベスト・ミステリー。
小説をより楽しむための最も贅沢な方法、それが「スペシャル・ブレンド」。シリーズ第七弾の今回は一九七六年、一九八六年、一九九六年から各年代を代表する短編が登場。
謎は時代とともに移ろい、読書の喜びを伝えていく。

「洋服箪笥の奥の暗闇」――小泉喜美子
「グリーン車の子供」――戸板康二
「鳥を見た人」――赤江瀑
「宅配便の女」――夏樹静子
「日本早春図」――陳舜臣
「伊集院大介の失敗」――栗本薫
「人質カノン」――宮部みゆき

日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集

桜庭 一樹[サクラバ カズキ]
編集

内容説明

読書家で知られる桜庭一樹氏が悩みに悩んで厳選した、七つのベスト・ミステリー。小説をより楽しむための最も贅沢な方法、それが「スペシャル・ブレンド」。シリーズ第七弾の今回は一九七六年、一九八六年、一九九六年から各年代を代表する短編が登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

43
「宅配便の女」は「女は馬鹿だから」と嘲笑っていた男共に嘲笑まじりの呪詛を送りたいです。「伊集院大介の失敗」はアンチ探偵小説でも言及されている探偵の業を抉り出しています。特に嬉しかったのは赤江瀑氏の作品が収録されていたこと・・・・!この「鳥を見た人」は人々の狂気じみた哀しみが幻の赤い鳥に投影されているのが赤江瀑氏のはんなりとした流麗な文体で表現されていて素晴らしい。ほんまに惜しい人が亡くなってしもうたな・・・・(;ー;)2013/01/03

アイゼナハ@灯れ松明の火

40
007って言うからスパイミステリのアンソロジーかと思ったら…単に第7弾ってことなのね(恥ずッ)桜庭一樹さんが1976年・1986年・1996年の日本推理作家協会選の短篇ミステリベストの中から選んだ珠玉の7作。それなりに時代を感じさせる作品も含まれてますが、夏樹静子『宅配便の女』は特に懐かしい感じ。最近はこういうテイストの作品にお目にかからなくなったような気がするなぁ。戸板康二の雅楽シリーズにもちょっと興味が湧いてきたりして…。読書家でもある桜庭さんの解説も中々味があって良かったです。2012/10/30

たか

28
楽しめた。このシリーズはどの短篇もハズレがないし、作家の好みもなんとなくわかっていい。2017/07/02

マムみかん(*感想は風まかせ*)

28
スペシャル・ブレンド・ミステリー『謎』シリーズの第7弾。実は、今回が初読みです。選者が超読書家の桜庭一樹さんなので、ひと味違うアンソロジーになっているのじゃないかと期待して読んでみました。1976年、1986年、1996年を代表する短編から選ばれているので少々時代を感じますが、ゾッとするものからホンワカするものまであり面白かったです!既読は赤江瀑さんの『鳥を見た人』のみで、私もあの独特な世界観は好きですね~。興味がわいたのは、戸板康二さんの歌舞伎ものです☆2012/12/19

リッツ

27
1976年から1996年までの短編集。選者は桜庭一樹さん。どれも時代背景が懐かしく各作家さんの個性を楽しめた。宮部みゆきさんの作品のみ既読。今まで読んでなかった作家さんにも興味が沸いたが、改めて桜庭さんの読書量の多さと読み込みの深さに圧倒された。2024/02/11

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