内容説明
宝鏡を奪取しようと、超大国の殺戮部隊が伝説の秘境に迫った。魔力を持つ絶世の美女の力を借りるため、九鬼鴻三郎たちは禁断の聖域へと進んだ。膚も素顔も隠した女が語る“神話”。官能の秘儀を行う洞窟で起こった凄まじい事件。キキを心から求める九鬼の前に、またしても魔人スペシネフが立ちはだかった。
著者等紹介
笠井潔[カサイキヨシ]
1948年東京都に生まれる。1979年『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説大賞を受賞。以降、矢吹駆シリーズとして『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』『哲学者の密室』を執筆し、日本の推理小説界に新しい潮流を巻き起こす。また評論活動の分野でも活躍。1997年の編著作『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。2003年には第3回本格ミステリ大賞を『オイディプス症候群』(小説部門)、『探偵小説論序説』(評論部門)で同時受賞した
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感想・レビュー
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ほたぴょん
3
アフリカ編は内戦終結からマヌーキであるメリッサとの出会いと炎の息の洞窟探険。ただ、物語の中での重要性ではここがアフリカ編のキモだというのは異論ないにせよ、物語としての山場が8巻だったというのは否めない。こっそりお気に入りだったドゥブレは何ともあっさりと死んでしまうし。後半はミルチャを相棒にしたKGB本部への潜入と戦闘。物語を経て、最初はワンマン・アーミーを名乗っていた九鬼にも頼りになる仲間が増えたんだなあと感慨もある。2012/01/17
akiu
3
舞台はアフリカからヨーロッパ、そしてモスクワへ。アフリカ編が何か中途半端な気がするのは、底本の部分が前巻で終わっていて、後から付け足したようになってしまっているからでしょうか。正直この部分、要らなかった気がする。後半もイマイチ脂が乗りきってない、歯切れの悪い文章で、あまり楽しめなかった。アフリカ編後のリハビリ期間て感じ。2010/03/11
くろう
2
官能の秘儀を行うため、決死の洞窟探検へ。魔力を持つ絶世の美女メリッサ。彼女は九鬼にとっての黄金の女にはなれず、消えてしまった。ここまで健闘していたドゥブレさんもとうとう脱落。やっとキキに心を向けたのに、肝心のキキはスペシネフの罠にかかり行方不明。舞台はブドゥールを離れ、モスクワに。囚われたキキとヴァーオゥの棺を取り返すべく、美貌のヴァンパイヤ・ミルチャとともに地下施設に潜入する。ミルチャがいれば負ける気しないんだけど。次は対超能力者戦になるのだろうか。2020/02/08
プリザエース
2
ヴァンパイヤーや東西の軍隊と戦うよりも、洞窟の迷宮内描写のほうが危険度が高くて恐ろしい9巻だった。入国で生きるか死ぬかの難関が数回あったが出国は楽で読者としてもホッとする。ソビエト領に密入国するくだりは主人公の本業でもあってかスイスイ読める。日本も東西に分断された架空の20世紀末で、いったいどんな結末を迎えるのか。いったん別の作品に浮気してから、10巻11巻に進むとしよう。巻末の解説は戦後日本のサブカルチャー振り返り読み物になっていて楽しい。2019/08/05
mnagami
2
いよいよ残すところあと2巻。ヴァンパイヤー決戦も近い。しかしこの本はほんと世界中の試練を余すところなく盛り込んである2017/06/06




