内容説明
曾祖父の妾だったおぬい婆さんに育てられる洪作。本家の人々、離れて暮らす両親など複雑な人間関係のなかで、大人たちそれぞれの思惑を受けとめながら、それに翻弄されないような人生の知恵を、洪作は子どもなりに身につけていく―。幼い日の魂の成長を投影した、井上靖の自伝的小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道錬
1
歴史背景はちょっと違うが、人間像が驚くほど今の身近な人たちにあてはまるのが不思議。2017/01/25
ひろみ星☆
0
国語の長文読解でしか、目にしてこなった気がする、「井上靖」を40にして初めて読んだ。子ども向けに総ルビやイラスト説明付のものにして大正解。町や村の暮らしをイメージするのを助けてもらえた。洪作は地味な子どもだけど、周りの人々が個性的だったり、複雑な関係だったり、物語の世界が奥深く、丁寧に描かれていて、私も静岡の田舎町に住んでるようだった。たんたんとした物語は進むのだけど、一粒一粒かみ締めながら、久しぶりに「小説」を楽しめた。続編も読んでみたい。2012/05/12




