出版社内容情報
人間の言語能力をめぐる先端科学の画期的転回から日本人の美意識を貫く天台思想まで――人間存在の根源を問い直す刺激に満ちた論考。なぜ人間だけが言葉で話すようになったのか? 言語はコミュニケーションの手段ではなく、世界を俯瞰する眼としての自己を産み出した。人間のあらゆる認識、思考、行為の根幹をなす言語という現象の本質に迫るスリリングな論考。言語は内面に向かい、孤独は人を結びつける。
三浦 雅士[ミウラ マサシ]
著・文・その他
内容説明
なぜ人間だけが言葉を話すようになったのか?言語はコミュニケーションの手段ではなく、世界を俯瞰する眼としての自己を生み出した。人間のあらゆる認識、思考、行為の根幹をなす言語という現象の本質に迫るスリリングな論考。
目次
現地語・国語・普遍語
観法の地平
「言語の機能は自分を苦しめることだ」
「うたげ」と「孤心」の射程
「まれびと」の光背
光のスイッチ
人は奴隷から生まれる
土着と外来
詐欺の形而上学
死の視線
商業と宗教
赤ん坊は攻撃だ
感動の構造
視覚革命と言語革命
飛翔する言葉―社交する人間の「うたげ」
著者等紹介
三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年生まれ。1970年代、「ユリイカ」「現代思想」編集長として活動。1980年代に評論家に転じ、文学、芸術を中心に執筆活動を展開。その間、舞踊への関心を深め、1990年代には「ダンスマガジン」編集長となり、94年からは別冊として思想誌「大航海」を創刊。2010年、紫綬褒章を受章。12年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。著書に、『メランコリーの水脈』(サントリー学芸賞受賞)、『小説という植民地』(藤村記念歴程賞受賞)、『身体の零度』(読売文学賞受賞)、『青春の終焉』(伊藤整文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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