創作の極意と掟

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062188043
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

これは作家としての遺言である――。創作歴60年の筒井康隆が初めて明かす、目から鱗の全く新しい小説作法!

これは作家としての遺言である――。創作歴60年の筒井康隆が満を持して執筆した、『文学部唯野教授』実践篇とも言うべき一冊。
作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う作品、人物、文章とは? 作家が恐れてはならない「揺蕩」とは?
「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える数々の手法と技術を試してきた筒井康隆だからこそ書ける、21世紀の“文章読本”。豊富な引用を元に、小説の書き方・読み方を直伝する贅沢な指南書です。
小説界の巨人・筒井康隆が初めて明かす、目から鱗の全く新しい小説作法!

凄味/色気/揺蕩/破綻/濫觴/表題/迫力/展開/会話/語尾/省略/遅延/実験/意識/異化/薬物/逸脱/品格/電話/羅列/形容/細部/蘊蓄/連作/文体/人物/視点/妄想/諧謔/反復/幸福

【著者紹介】
筒井康隆(つつい・やすたか)
1934年大阪市生まれ。同志社大学文学部卒業。展示装飾を専門とする会社を経て、デザインスタジオを設立。60年にSF同人誌「NULL(ヌル)」を発刊し、江戸川乱歩に認められて創作活動に入る。
81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。97年にフランス・パゾリーニ賞、2010年に菊池寛賞を受賞。97年にフランス・芸術文化勲章シュバリエ章、2002年に紫綬褒章を受章。
主な作品に『アフリカの爆弾』『時をかける少女』『家族八景』『大いなる助走』『虚航船団』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『聖痕』などがある。

目次

凄味
色気
揺蕩
破綻
濫觴
表題
迫力
展開
会話
語尾
省略
遅延
実験
意識
異化
薬物
逸脱
品格
電話
羅列
形容
細部
蘊蓄
連作
文体
人物
視点
妄想
諧謔
反復
幸福

著者等紹介

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪市生まれ。同志社大学文学部卒業。展示装飾を専門とする会社を経て、デザインスタジオを設立。60年にSF同人誌「NULL(ヌル)」を発刊し、江戸川亂歩に認められて創作活動に入る。81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。97年にフランス・パゾリーニ賞、2010年に菊池寛賞を受賞。97年にフランス・芸術文化勲章シュバリエ章、2002年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

94
あらすじ・内容に書いてある通りものを書こうという人はもちろん読む側の人間も目から鱗が落ちてパウロよろしくをぉ!と驚ける感じの随筆。ハウツーとまではいかぬけれど小説と名のつくものに関わる全ての人が読んでおいて損はないというのは間違いないんじゃないかと。何よりこの幅広さと奥深さは楽しい。2014/11/16

山田太郎

60
もう少し固い本かと思ったが、そうでもなく面白かった。書評というか文学理論説明させたら、わかりやすいし、面白いしで最高だと思います。中原昌也読んだばっかりなので、そこのところが特に愉快でした。2014/04/10

ユメ

56
これまで“文章の書き方”をテーマにした本を見かけても、胡散臭く感じるばかりだった。しかし、この本は薄っぺらいハウツー本とは全く違う。大作家の「これは作家としての遺言である」という序言に引き込まれて頁を捲り、即購入。勉強になり且つ面白い。「これはこうすべきだ」などという押し付けがましさは無く、章毎に創作の助けとなる技法を提示してくれる。語り手の視点の置き方など大変参考になった。狭窄な視野を広げてくれる教えがそこかしこに。何か創作の構想を温めている人には新しいアイデアを与えてくれ、バイブルとなりそうな本だ。2014/05/19

さっとる◎

43
ずっと気になっていた筒井先生の創作論。数々の変な本を生み出してきた筒井さん。その作品に触れ、驚いたり驚いたり楽しんだり笑ったり頭を悩ませたり、時々ほろっときたり。面白いストーリーを追うだけが本を楽しむってことじゃない、そういうことを私は筒井作品を読み始めて意識したんじゃないだろうか。読書量と著作量、それに裏打ちされた言葉はどれも無条件で納得しきり。筒井作品いっぱい読んだけど、まだまだ未読がある。読み返したいのも、ある。数、質、やろうとした様々、やっぱりすごい方だ。2017/04/01

そうたそ

42
★★☆☆☆ やっぱり筒井康隆は凄い、と改めて思ってしまう一作。おふざけ無しで「創作」について真面目に書ききったエッセイ。「創作」に興味のある人ならこれを読まない手はない。小説を「書く」ことだけでなく客観的に見ることについても非常に長けている人だなと実感した。国内外の作品を古いものから新しいものまで多様に取り上げ時に引用しつつ丁寧に理論づけて説明してくれる辺りわかりやすい。星を二つにしたのは、個人的にはそれほど興味を持って読める内容でなかったというだけのことで、内容自体は評価されて然るべきものだった。2014/04/06

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