出版社内容情報
野口 武彦[ノグチ タケヒコ]
著・文・その他
内容説明
英邁豪胆?卑怯臆病?いったいどっちだったのか。歴史は時としてひとりの人物に過剰な役割を負わせる。そのとき、たしかに彼はカリスマであり、ある者は熱い希望を託し、ある者は深く警戒した。しかし、いつしかその行動は期待を大きく裏切り、あわれでなかば滑稽な結末を迎える…。それはなぜだったのか。幕末の悲喜劇と明治の沈黙の向こうに日本最大の転形期の姿を見据えた傑作評伝。
目次
第1章 英邁公子
第2章 将軍後見職
第3章 一会桑政権
第4章 落日の幕府
第5章 慶喜の政権構想
第6章 大政奉還は戦略だった
第7章 鳥羽伏見の戦い
第8章 東帰始末
第9章 江戸帰還、そして退隠
第10章 沈黙の半世紀
著者等紹介
野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家―歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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