出版社内容情報
あの震災と大津波から一年。被災者はどのような思いで生きてきたのか。阪神大震災を経験した元神戸新聞記者が記録する被災地の真実。1995年1月17日午前5時46分。巨大地震が阪神・淡路を襲った。神戸の街は壊滅し、大規模な火災が発生。多くの人びとの命を奪った。
神戸新聞記者の若手記者だった西岡研介と松本創は、被災地となった神戸の街で懸命に取材をこなす。
だが、二人が打ちのめされたのは、強烈な無力感だった。
その後、二人は神戸新聞を辞職し、フリーランスの物書きとなる。
神戸の街は本当に良くなったのか、結局のところ、何も変わっていないのではないかと、自問自答を繰り返しながら。
そして、起こった東日本大震災。
両親と祖母、そして生後8ヵ月のわが子を失った宮城県名取市の夫妻。
津波で破壊された町を再生すると、亡き妻に誓った陸前高田の市議。
二年前に神戸の街から三陸に嫁ぎ、津波に流された娘。
福島第一原発が立地する町の町議が語る原発事故の実像。
「震災から逃げた」「何も学べなかった」――。それぞれに悔恨を胸に抱いた二人の元神戸新聞記者が、東北の被災地に向き合い、名も無き人びとの津波後の「物語」を紡ぐ。
【目次】
序章 神戸からはじまった
第1章 海辺の町をさまよう心 宮城県名取市
第2章 何もなくなった町から 岩手県陸前高田市
第3章 原発に奪われた故郷 福島県双葉郡楢葉町
第4章 東北の怒りに向き合う
第5章 被災地取材500キロメートルの記録
終章 1・17の神戸
西岡 研介[ニシオカ ケンスケ]
著・文・その他
松本 創[マツモト ハジム]
著・文・その他
内容説明
阪神・淡路大震災の取材現場で無力感に打ちのめされた元神戸新聞記者が東日本大震災に向き合う本格ルポルタージュ。
目次
序章 神戸からはじまった
第1章 海辺の町をさまよう心―宮城県名取市
第2章 何もなくなった町から―岩手県陸前高田市
第3章 原発に奪われた故郷―福島県双葉郡楢葉町
第4章 東北の怒りに向き合う
第5章 被災地取材500キロメートルの記録
終章 1・17の神戸へ
著者等紹介
西岡研介[ニシオカケンスケ]
1967年、大阪市生まれ。元神戸新聞記者。「噂の眞相」「週刊文春」「週刊現代」を経て、フリーランスに。『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』で2008年に講談社ノンフィクション賞を受賞
松本創[マツモトハジム]
1970年、大阪府生まれ。神戸新聞記者を経て、現在はフリーランスのライター・編集者。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Youhei Takatsu
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